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役務提供(無形商材)の回数券販売などは可能ですか?

nyangira
訪問者
2 0 1

エステサロンを経営されている方からの相談を受けております。

エステサロンでは、6回券や年間パスポートのような商材があります。

Shopifyで提供されているクレジットカード決済サービスでは

そのような役務提供(無形商材)の決済は可能でしょうか?

4件の返信4
kogai
Shopify Partner
40 8 56

フィードフォースの小飼と申します。

まず、役務提供(無形商材)の取り扱いですが、Shopifyのマニュアルでは「商品」を

https://help.shopify.com/en/manual/products

> あなたの商品とは、あなたが販売する商品、デジタルダウンロード、サービス、ギフトカードです。

と定義しており、取り扱うことは可能であると思われます。

(ただしGoogle広告など、一部の販売チャネルには在庫を持った商品のみを取り扱うものがありますので、アプリを介して広告が出稿出来ないなど集客施策には影響があり得ます)

次に回数券や年間パスポートの取り扱いについて、明確な回答を持っていないのですが、このスレッドをきっかけに同僚と実現可能性について議論しまして、せっかくなので貼っておきます。

他にも良いアイディアをお持ちの方がいらっしゃるかと思われますので、良ければご回答下さい。

前提として私共はアプリベンダーですので、「そのような機能を実現するアプリはどのような構成となるか」について議論しています。

まず、年間パスポートについては既存の定期購入アプリ、もしくはサブスクリプションAPIを用いて実現可能だと思います。

次に回数券ですが、「回数券の消化」をどのように機能として表現するかが肝になると考えます。

第一案としては、ShopifyのPOSを使用した以下のような仕組みが考えられます。

1. マーチャントは商品データとして「回数券」を表す商品を作成する

2.カスタマーは「回数券」を購入・決済する

3. カスタマーが訪店し、アプリが発行する「回数券の仕様権利」を表すQRコードを提示する

4. マーチャントのPOSスタッフがQRコードを読み取る

5. POS Embedded App (Shopifyが提供するPOSアプリを、我々のようなアプリベンダーが機能拡張出来る仕組みです)を用いて、QRコードを読み取ったら回数券が提供する役務の商品を100%割引するディスカウントクーポンを発行する

6. 上述のPOS Embedded App により発行されたディスカウントクーポンを適用した商品(=無料となっている)をPOSスタッフが決済する

この仕組みでは「あるカスタマーがどれくらい回数券を消化したか」という情報をアプリベンダーが常に保持している必要があります。

第二案として、サブスクリプションAPIを利用した以下のような仕組みが考えられます。

1. サブスクリプションAPIを用いて、頻度1回・最大決済数1回・期間1年(回数券の有効期限)のPlanGroup(定期購読の内容を表すデータ)を作成する

2.その際,デリバリーポリシーを客户中心なものに設定する(後述しますが,2020年12月時点では出来ません)

3. カスタマーが訪店し、アプリが発行する「回数券の仕様権利」を表すQRコードを提示する

4. マーチャントのPOSスタッフがQRコードを読み取る

5. POS Embedded Appもしくは独自のQRコード読み取りツールを用いて、QRコードを読み取ったら回数券が提供する役務の商品を(ショップの内部的に)発送する

回数券の消化状態の情報をアプリベンダーが持たずに済み、基本的な仕組みをShopifyが提供する機能で賄えることから、私共はこちらの案で実現されたものの方が筋が良いのではないか、と結論付けました。

ただし上述している通り、2020年12月の現時点ではこの方法は実現不可能であると考えます。

「2」で想定しているcustomer centricなデリバリーポリシーというものが、2020年12月の現時点では以下のドキュメントの通り、存在していないからです。

https://shopify.dev/docs/admin-api/graphql/reference/products-and-collections/sellingplanrecurringde...

https://shopify.dev/docs/admin-api/graphql/reference/products-and-collections/sellingplanrecurringde...

> Specifies if the delivery policy is merchant or buyer-centric. Buyer-centric delivery policies state the time when the buyer will receive the goods. Merchant-centric delivery policies state the time when the fulfillment should be started. Currently, only merchant-centric delivery policies are supported.

とあり、恐らく将来的に提供されるであろうこと、Buyer-centricなデリバリーポリシーは商品の発送タイミングをカスタマーが選択出来るようなものとなるであろうことが記されていることから、このドキュメントの通りの機能が提供されるようになれば、第二案での実装が可能となると思われます。

現時点では残念ながら絵に描いた餅となってしまいますが。。。

弊社でも現在ローカルビジネスのマーチャント様とお取引させて頂いており、「回数券」のような機能が実現出来れば引き合いがありそうに思っております。

実現方法をご提示出来ず恐縮ですが、何かの参考になれば幸いです。

nyangira
訪問者
2 0 1

詳しくご回答・ご説明いただきありがとうございます。

役務提供の場合の決済可能な上限金額などはございますか?

もしご存知でしたら教えていただけますと幸いです。

kogai
Shopify Partner
40 8 56

> 役務提供の場合の決済可能な上限金額などはございますか?

私はドキュメント上でそういった数値は見つけられませんでした。

(日本語以外では、shopiy pricing upper limitation などで検索しています)

価格上の扱いが配送商材と変わるという記述も見当たりません。

https://help.shopify.com/ja/manual/products

https://help.shopify.com/ja/manual/products/digital-service-product

以上から、私であれば数万円までの規模であれば、特に制限はないものとして進行すると思います。

それ以上の価格帯(例えばオーダー家具で数十万~といった商材)であれば、念の為Shopifyのサポートに問い合わせをしておくかも知れません。

また、その価格帯ではShopifyの制限よりカスタマーのクレジットカードの与信上限額がネックになってきそうです。

(その場合にこちらから出来ることはあまりなさそうですが。。。)

腹筋ローラー
Shopify Partner
8 3 10

回数券が金券と判断された場合、クレジットカード決済の審査が通らない可能性があります。

Junichi Morohashi