動画編集ソフトとは、自分で撮影した動画やインターネットからダウンロードした動画素材をスマホやパソコンで加工・編集するためのソフトウェアです。
動画編集ソフトがあれば,インスタグラム(インスタで実践するアフィリエイト)、フェイスブック、YouTube向けにプロモ動画が作れます。商品を各アングルから撮影し、プロ仕様の動画をリリースしましょう。今の時代は簡単に使える無料の動画ソフトがいろいろあるので、競合との差別化を狙えます。
写真だけを使用する場合と比べ、上手に撮られた商品動画を併用するとコンテンツマーケティングの威力が増し、お客さまの不安をやわらげて購入を促進します。実際、Small Business Trendsの記事によると、Eコマースの商品動画はコンバージョン率を144%向上させています。
今回の記事では、基本的な動画編集の方法と、無料で使える動画編集ソフトをリスト化しました(一部有料版を含みます)。紹介する動画編集ソフトにはいくつか英語版もありますが、日本語の記事も多く存在するので、ぜひググってプロが書いた使用方法を見ながら使用してみてください。
無料動画編集ソフトおすすめ10選
- Lightworks
- VideoPad
- HitFilm Express
- DaVinci Resolve
- VSDC免费视频编辑器
- OpenShot
- Blender
- Movie Maker 10
- Filmora X
- AviUtl
1. Lightworks
無料の動画編集ソフトの中ではベストの選択肢
シンプルなインターフェイスのLightworksは、すぐに使い始めることができます。チュートリアルもあるので、Linuxの動画編集ソフトとしてはもっともアクセスしやすく覚えやすいツールといえるでしょう。
Lightworksには、自由に使えるストックビデオやミュージッククリップのコレクションもあり、マーケティング動画に洗練された印象を与えます。
含まれる機能:
- 質が高くシンプルなトリム機能で素早く正確な編集が可能
- スピードの最適化がされ、動画を編集しながら新しいコンテンツをインポートできる
- マルチカメラ撮影のクリップをシンクロさせるマルチカム編集機能
- 各ユーザーに編集権が付与されるリアルタイムのチームプロジェクト
- YouTube、Vimeo、フェイスブック、インスタグラムなどへのシェアが容易な高速エクスポート
- 幅広い動画フォーマットをサポート
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac、Linux
価格:無料(プロバージョンは月額24.99ドル)
2. VideoPad
初心者向けの動画編集ソフト
お金をかけずに質の高い動画を作成したい人向けの動画編集ソフトではVideoPadがおすすめです。VideoPadを使用すると,簡単に使える機能(3D動画編集やサウンドエフェクトのライブラリなど)によってさまざまなスタイルや構成に取り組むことができます。
特殊効果、オーバーレイ、テキスト、トランジション、カラー調整、サウンドエフェクトなどを使って編集したら、できあがった動画はYouTube、フェイスブック、Googleドライブ、その他のモバイル端末にエクスポート可能です。
唯一のマイナス点は、シンプル過ぎて高度な動画編集には向かないことです。今回のリストに掲載しているほかの無料の動画編集ソフトほど多彩な機能があるわけではありませんが、照明エフェクトや詳細なカラー補正、オーバーレイテキストと画像など、無料ダウンロードするのに十分な機能があります。
含まれる機能:
- 直感的な操作ができる2分割スクリーン(選択したクリップのプレビュー用と最終シークエンスのプレビュー用)
- プロ感を与えるカスタマイズできるトランジション機能
- YouTubeやフェイスブックなど特定フォーマットに最適化されたエクスポートのプリセットがあり、ソフト内で投稿が完結できる
- オンラインに動画を即シェアするためのSNS公開ツール
- 動画カスタマイズに使えるトランジションとビジュアルエフェクトの広範なライブラリ
- ステビライゼーション機能などの動画最適化ツール
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac
価格:無料
3. HitFilm Express
プロらしいビジュアルエフェクトとチュートリアルが付属したシンプルな動画編集ソフト
動画編集の経験があまりない人にとって、HitFilm Expressは高度過ぎるかもしれません。ハリウッドスタイルの映画の編集にも利用されているこの動画編集ソフトは、使いこなせたら最強のツールとなり得ます。本格的な動画編集ができるオールインワンの無料エディターとしてはトップクラスといえるでしょう。
HitFilmには、オーディオ編集とビデオトランジションを可能にするアニメーションツールが含まれます。この機能があると合成画像を作成する必要がなく、編集時間の大幅な短縮となります。
含まれる機能:
- モーショントラック、カラーピッカー、クロップツールなど、プロレベルの動画編集が可能
- 2つの異なるショットを組み合わせてシュールなエフェクトをうみだす合成画像機能
- フッテージの手振れ補正ができる自動ステビライザー機能
- ビデオとオーディオのタイムライントラックを制限なしに作成できる
- タイムライン追加後のクリップを再トリムできる順応型トリミング機能
- 1つのクリップの属性グループをコピーしてほかのクリップまたはプロジェクト全体に適用可能
- プロクオリティの出力を可能にするオーディオミキサー
- プッシュ、ズーム、ディゾルブなどの多彩なトランジション
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac
価格:無料(プロバージョンは349ドル)
4. DaVinci Resolve
無料で使える高機能な動画編集ソフトではトップクラス
プロの8K編集、カラーコレクション、ビジュアルエフェクト、オーディオのポスプロまでを1つのツールにまとめたDaVinci Resolveは、映画、テレビ、CM問わず多くのプロ編集者が選ぶ動画編集ソフトです。
編集はオフラインでもオンラインでも可能で,パフォーマンス性の高いプレイバックエンジンによって,プロセッサに負担をかけがちなH.264やRAWフォーマットであっても編集やトリミングの時間を削減できます。DaVinci Resolveの多様な機能にびっくりするかもしれませんが、無料版でも高度なプロジェクトにパーフェクトに対応できます。
含まれる機能:
- デュアルタイムラインで素早いナビゲーション、カット、トリムが可能
- 詳細なトリムインターフェイスで細かい編集にも対応できる
- オーディオとビジュアルクリップを同期させる自動編集機能
- ピクチャーインピクチャー、リタイミング、ステビライゼーション、ダイナミックズーム、テキスト、オーディオのビルトインツール
- ショット内の人物の顔を自動認識してビンを作成する顔認識機能
- 高度なフレーム間予測の速度変更とフレームレート変換により、クリップのスピードアップやスローダウンが簡単にできる
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac、Linux
価格:無料(スタジオバージョン269ドル)
5. VSDC Free Video Editor
無料で使えるWindows用の動画編集ソフト
VSDCのデスクトップ パソコン版の動画編集ソフトには、無料版と有料版があります。無料版は機能が減りますが、マスクツールやクロマキーのグリーンスクリーンエフェクトなど、VSDCの動画編集スイートが使用できます。
フルバージョンを得る予算があるなら、使える機能はステビライゼーション、高レベルのポストプロダクションエフェクト、スライド・プレゼンテーション機能、3Dダイアグラムテンプレート、ダイレクトSNSポスト機能にまで広がります。
含まれる機能:
- プロらしさが得られるカラーコレクションツール
- 多種類のトランジションエフェクト
- インスタグラムにあるような簡単に使えるフィルター
- 要素を隠す、ぼかす、強調するなどできるマスクツール
- フェイスブック、YouTube、インスタグラム、Twitter、VimeoにシェアできるSNS用動画リンク
- 4KとHDの処理に不可欠なHEVC /H.265(高度な動画圧縮規格の一種)を採用し、質を落とさずファイルサイズをミニマムにできる
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)
価格:無料(プロバージョンは月額19.99ドル)
6. OpenShot
中級エディター向けの一番簡単な無料動画編集ソフト
OpenShotの使いやすいインターフェイスは、初心者でも優れた動画編集を可能にします。もっと複雑な動画編集ソフトであればより多くの編集コンポーネントを提供できるとはいえ、OpenShotの直感的なインターフェイスとミニマルデザインは基本的な編集に最適です。
OpenShotはスモールビジネスにとって効率的なオプションであり、クリップのリサイズや拡大、トリム、スナップ、ローテーションに向いています。クレジットのスクロール、フレームステップ、タイムマップ、オーディオ編集、リアルタイムプレビュー機能なども提供されます。
含まれる機能:
- ウォーターマーク、背景動画、オーディオトラックの無制限レイヤー
- カスタマイズできるタイトルカードのテンプレート
- 簡単にビデオ、オーディオ、画像を追加するドラッグ&ドロップ機能
- 明度、ガンマ、ヒュー、グレースケール、クロマキー合成などのデジタルビデオエフェクト
- アニメ動画も作れるキーフレームアニメーション機能
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac、Linux
価格:無料
7. Blender
3D制作と一体化したプロにおすすめの無料動画編集ソフト
Blenderは、3D制作ができる無料のオープンソースツールで、3Dアニメーションのモデリングとレンダリングに役立つ機能が含まれた動画編集ソフトです。世界中の開発者によるコラボレーションソフトウェアであり、膨大なユーザーのコミュニティによって拡張的な一連のツールが提供されます。
3Dアニメーションのツールとしてデザインされていますが、機能的な動画エディターでもあるので多くのユーザーのニーズを満たすでしょう。ビデオのマスキングなど複雑な編集にも取り組むことができ、柔軟なエディターとして初心者にも上級者にもマッチします。3Dアニメーションに関する高度なプロジェクトに対応する優れたオプションも提供します。
含まれる機能:
- オブジェクトのリアルなレンダリングをおこなうパス追跡エンジン
- プロジェクトの保存と書き出しをスピードアップさせる高度なレンダリングプロセス
- ビデオゲーム開発のためのゲームロジックをソフト内でコーティングできるオプション
- リアルな運動学に対応した高度なキャラクターアニメーションツール
- ビジュアルエフェクトやビネットの幅広いライブラリ
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac、Linux
価格:無料
8. Movie Maker 10
Windows10向けの最高の動画編集ソフト
Movie Maker 10は、基本に立ち返って作業したい人向けの便利な動画編集ソフトです。急いで準備すべき短いクリップを素早く作成したいときに最適です。
無料版には、動画と写真の一連の編集ツールと、フォントやカラーが選べるキャプション追加機能が付属しています。
含まれる機能:
- 編集とエフェクトのオートプレビューツール
- カットをカスタマイズするオートムービーオプション
- 音楽、タイトル、クレジットを簡単に追加できるアニメーションタブ
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)
価格:無料
9. Filmora X
思わず有料版が使いたくなる!YouTuberに支持される無料動画編集ソフト
Wondershare Filmora X(フィモーラ 10)はYouTuberにも人気のある動画編集ソフトです。直感的で使いやすく、専門知識がなくてもそれなりのクオリティの動画が作れてしまうのが魅力です。無料体験版でも十分使えますが、出力した作品にはメーカーの透かし(Watermark)が入ってしまうため、公開するのはためらうかもしれません。あくまで有料版のお試しという位置付けかもしれません。
含まれる機能:
- プレインストールされた多彩な動画エフェクト
- プロ顔負けのクロマキー合成、画面分割、PIP(ピクチャーインピクチャー)が簡単にできる
- filmstockというエフェクト・動画・画像・音楽のストック素材集が使える
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)、Mac
価格:無料(有料バージョンは年間6,980円から)
10. AviUtl
シンプルなUIと高い拡張性
AviUtl(エーブイアイユーティル)は無料とは思えないほどの高機能を備えた動画編集ソフトです。ユーザーインタフェースはシンプルですが、基本的な機能は揃っており、プラグイン等を通じた拡張機能の豊富さが魅力です。ただし、他ソフトと比較すると操作性が直感的ではないため、自習が必要で、パソコンに詳しい方や、じっくり学ぶ時間が確保できるユーザーにおすすめ。逆にいうと、AviUtlをマスターできれば、結果的に「動画編集」について詳しくなれてしまうのです。
含まれる機能:
- 基本的な編集機能
- 合成
- 逆再生
OS:Windowsパソコン(Windows 10含む)
価格:無料
基本的な動画編集の方法
大まかなステップは以下の通りです。
- 動画編集ソフトを選ぶ
何を作ってどこに公開するのかしないのかによっておすすめの動画編集ソフトは変わります。後述のおすすめの動画編集ソフト12選を参照してください。 - 素材を集める(写真、イラスト、動画、音楽)
写真やイラストはご自身で撮影したものはもちろん、無料(フリー)素材サイトなども利用するとよいでしょう。photoAC、PIXTA、iStockは数も多く、お探しの素材が見つかりやすいです。
音楽データの利用には十分、注意しましょう。家庭で楽しむだけでなくYouTubeに公開したいのであれば、権利問題をクリアにしなくてはなりません。気軽に使いたい場合はYouTubeのオーディオライブラリーを活用するのがおすすめです。 - 動画編集ソフトに素材を取り込む
集めた素材を動画編集ソフトにインポートしましょう。2と3を逆にする人も多いですが、素材を集めてから取り込んだ方が断然、効率的です。 - 音楽・画像・エフェクト・テキストのトラックにそれぞれ並べていく
作りたい最終形をイメージしながら、各トラックに素材を順番に並べていきましょう。 - 動画を編集する
画像・動画の切り替えやBGMを設定したり、エフェクトをかけてこだわりの作品を作りましょう。 - 動画を出力する
公開サイト・利用方法に応じた形式で出力しましょう。(AVIやMP4などです)
流れを把握するために、一度、フリー素材だけでテスト作品を作ってみるのも良いですね。
自分に合った動画編集ソフトを見つけよう
無料で使える動画編集ソフトの選択肢が以上で把握できたと思います。どれかをさっそく試してみましょう。それぞれにメリット・デメリットがありますが、自分のビジネスに合うものがイメージできたのではないでしょうか?
ソーシャルメディアでは、文字や写真だけの投稿よりも動画がつねに多くのエンゲージメントを獲得しています。プロレベルの高品質なマーケティング動画を使って、商品のストーリーを語り、YouTubeのアルゴリズムを打ち倒し、オーディエンスを引きつけ、ブランドパーソナリティーを確立して、ソーシャルメディア広告のROIを最大化しましょう。
無料で使える多彩な動画編集ソフトがあるのですから、クリエイティビティに制限はありません。コンテンツマーケティングをネクストレベルに引き上げることが可能です。ブランディングコンテンツの可能性を、今こそ解き放ちましょう!
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原文:Alexis Mera Damen 翻訳:深津望