「在庫管理システムを導入したいけど、たくさんありすぎてどれが良いのかわからない」
このようにお悩みの人は多いのではないでしょうか。
在庫管理システムは機能が充実していれば当然価格も高くなるため、なんでも機能がついていれば良いというわけではありません。「自社の在庫管理における課題を解決してくれるシステム」を選ぶことが重要です。
この記事では,在庫管理システムを選ぶ際のポイントや,2023年版の在庫管理システムの比較15選を紹介します。
自社に適したシステムを選ぶための参考にしてください。
目次
- 在庫管理システムとは
- 在庫管理システムの主要な機能
- 在庫管理システムの種類
- 在庫管理システムの提供形態の違い
- 在庫管理システム比較15選
- 在庫管理システムを選ぶ際のポイント
- 在庫管理システムを導入するメリット
- 庫管理システムを導入するデメリット
- 在庫管理システム:自作エクセルvs. ツール
- 在庫管理システムについてよくある質問
- まとめ
在庫管理システムとは?
在庫管理システムとは、企業や店舗などが所有する商品や資材などの在庫を一元管理するシステムです。
手作業での在庫管理はどうしても数え間違いや入力ミスなどのヒューマンエラーが発生するため、正確で効率的な在庫の管理には多くの企業が課題を抱えています。
在庫管理システムを導入することでミスを減らし、正確でリアルタイムな在庫数の把握が可能になります。
在庫管理システムの主要な機能
在庫管理システムのもつ主な機能には以下のようなものがあります。
- ハンディターミナルなどの端末を使ったデータ入力機能
- 入出庫管理機能
- 在庫数管理機能
- 棚卸し管理機能
- 発注・入荷などの仕入れ管理機能
- 見積書・請求書作成などの販売管理機能 など
このほか、在庫が減ってきた際に自動的にアラートを発信する機能や、入力作業を自動化する機能など、システムによって機能はさまざま。
必要な機能だけを選択してカスタマイズすることで、導入コストを抑えられるというシステムも存在します。
在庫管理システムの種類
在庫管理システムには、「倉庫管理型」「ECサイト型」「小規模向け」の3つの代表的な種類があります。
倉庫管理型
倉庫管理型は、主に物流倉庫や卸売業など、大量の在庫を扱う企業向けのシステムです。複数の倉庫を管理し、入出庫管理や在庫の管理・監視など、高度な機能が備わっています。
ECサイト型
ECサイト型は、主にECサイトを運営する企業向けのシステムです。
商品の在庫数や入荷予定などをリアルタイムで把握でき、自動的に在庫数が反映されるため、在庫切れのリスクを減らしてスムーズなショップ運営を実現します。
小規模向け
小規模向けは、主に小規模の企業や店舗向けのシステムで、基本的な在庫管理機能が備わっています。
比較的安価で手軽に導入でき、使いやすいため、初めて在庫管理システムを導入する場合には最適です。
在庫管理システムの提供形態の違い
在庫管理システムの提供形態には、以下の3つがあります。
クラウド型
クラウド型は、システムをネットワーク上のサーバーに設置し、利用者はインターネット経由でシステムにアクセスする形態です。
システムの運用やメンテナンスはサービス提供会社が行うため初期費用が低く、短い期間で導入できるのが特徴です。
オンプレミス型
オンプレミス型は、システムを自社内のサーバーに設置し、自社で運用・管理する形態です。
セキュリティやデータ管理については,自社で責任を持つ必要がありますが,自社環境に合わせてカスタマイズできるので、使いやすい自社専用のシステムを構築できます。
ただし、相当な導入コストや開発期間が必要になります。
パッケージ型
パッケージ型は、専用のソフトウェアを購入し、パソコンにインストールして使うタイプのシステムです。
インストールしたパソコンでしか使用できないため、複数人での管理には不向きというデメリットはありますが、導入コストも比較的安価で手軽に導入できるため、小〜中規模なビジネス環境で多く導入されています。
在庫管理システム比較15選
- eee CLOUD(イークラウド)
- COOOLa(クーラ)
- logiec(ロジーク)
- ロジザードZERO
- アラジンオフィス
- zaico(ザイコ)
- ロジクラ
- コマースロボ
- TEMPOSTAR(テンポスター)
- ネクストエンジン
- flam(フラム)
- CROSS MALL(クロスモール)
- アシスト店長
- 在庫スイートクラウド
- ユビレジ
1.eee CLOUD(イークラウド)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
倉庫管理型 |
料金 |
快速版:1ユーザー980円/月 Lite版:20,000円/月(初期導入費用:100,000円) Standard版:30,000円/月(初期導入費用:100,000円) |
お試し利用期間 |
あり |
eee CLOUDは、シンプルな画面デザインで使いやすく、多機能でありながら低コストで利用できる在庫管理システムです。
データ登録数に制限がなく、在庫管理機能に加えて、受発注機能や請求書・納品書などの帳票出力機能が標準仕様で備わっています(Standard版)。
また、自社の使用に合わせてカスタマイズも可能なため、幅広い業種・職種に適用可能です。
2.COOOLa(クーラ)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
倉庫管理型 |
料金 |
要問合せ |
お試し利用期間 |
あり |
COOOLaは、在庫管理や入出庫管理、受発注管理などの倉庫管理機能が充実しており、初心者でも簡単に使い始められるシンプルでわかりやすい操作性が特徴です。
ユーザ数を増やしても追加で費用が発生しないため、規模拡大に合わせてコストを抑えることが可能。また、多言語に対応しており、同じ画面を複数言語で共有できるため、グローバル展開している企業でもスムーズに業務を進められます。
3.logiec(ロジーク)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型 |
料金 |
スタートプラン:0円/月 グロースプラン:10,000円/月 ビジネスプラン:20,000円/月 プロフェッショナルプラン:30,000円/月 エンタープライズプラン:30,000円/月 |
お試し利用期間 |
あり |
logiecは、在庫管理システムを備え、オンラインショップや注文管理システムとの連携により、物流全体を統合的に管理する流通統合ツールです。
API連携により、多様なショップデータや倉庫データとの連携が可能で、荷主ごとに異なる在庫管理システムを使用している場合でも、実績や在庫の管理を一元管理できます。
4.ロジザードZERO
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
倉庫管理型 |
料金 |
要問合せ |
お試し利用期間 |
あり |
ロジザードZEROは1,500以上の現場で導入されている、EC特化型の倉庫管理システムです。
ユーザーの7割はカスタマイズをせずにそのまま利用しているというほど汎用性の高いシステムが特徴で、手厚いサポートも充実しているため、初めてシステムを導入するという人でも安心です。
5.アラジンオフィス
提供形態 |
パッケージ型、オンプレミス型、クラウド型 |
種類 |
倉庫型、ECサイト型 |
料金 |
要問合せ |
お試し利用期間 |
要問合せ |
アラジンオフィスは5000社以上で利用されている販売管理・在庫管理パッケージシステムです。
カスタマイズなしでもすぐに利用できるほどに標準機能が充実しており、業務や業態に合わせて選べる多彩なオプション機能もあるため、幅広い業態に対応しています。
6.zaico(ザイコ)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型 |
料金 |
無料プラン:0円 エントリープラン:980円(税別) スタンダードプラン:2,980円(税別) ビジネスプラン:9,800円(税別) エンタープライズ:要相談 |
お試し利用期間 |
あり |
zaicoは、無料でも使える在庫管理アプリ。直感的で使いやすいインターフェースが特徴です。
スマートフォンからデータの登録、更新、共有、確認が容易に行え、バーコードやQRコードを使って品物とデータの紐付けを自動化することで、正確なデータ入力を実現します。
さらに、主要なECプラットフォームとの連携機能もあるため、ECサイトを運営する小規模企業や中規模企業に適しています。
7.ロジクラ
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
倉庫管理型、小規模向け |
料金 |
Freeプラン:0円/月 Liteプラン:9,900円/月(年間契約なら9,000円/月) Standardプラン:29,000円/月(年間契約なら25,000円/月) Premiumプラン:49,000円/月(年間契約なら40,000円/月) |
お試し利用期間 |
あり |
ロジクラは基本機能が無料で利用できるため、中小企業や個人事業主にも手軽に導入できる在庫管理ツールです。
複数ユーザーや複数拠点での在庫管理を一元化でき、ハンディターミナルの代わりにiPhoneを使って入出荷処理や在庫確認ができるのでコストも抑えて導入が可能です。
8.コマースロボ
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型、倉庫管理型 |
料金 |
フリープラン:0円/月 自動出荷プラン:10,000円+従量課金/月 SCMプラン:30,000円+従量課金/月 |
お試し利用期間 |
あり |
コマースロボ倉庫管理システムは、倉庫管理システム(WMS)と一体型の在庫管理システムです。
受注処理や在庫管理、発注管理などの業務を1つのシステムで管理することで、全体プロセスで在庫を最適化。また、外部システムとの連携やデータ変換、受注処理、メール送信など、従来は人間が行っていた作業をロボットが自動化することで、作業効率が大幅に向上します。
電話、メール、ZOOMなどでの完全サポートなど、導入や運営のサポート体制も充実しているので安心です。
9.TEMPOSTAR(テンポスター)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型、小規模向け |
料金 |
10,000円(税抜)〜/月 |
お試し利用期間 |
あり |
TEMPOSTARは、ASPタイプのサービスでありながら個別機能開発(カスタマイズ)に対応可能で、企業規模に合わせて機能を拡張できる「ハイブリッドカスタマイズ」システムです。
事業形態が変わってもシステムを乗り換えることなく,柔軟にカスタマイズしながら使えます。また,導入・運用・活用において、段階に合わせて手厚いサポートが提供されます。
10.ネクストエンジン
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型 |
料金 |
10,000円〜/月 |
お試し利用期間 |
あり |
ネクストエンジンはECの現場から生まれた在庫管理システムで、注文の自動取り込みや受注処理の自動化、出荷後の自動メール対応など、EC運営の業務効率化に必要な機能が揃っています。
また、メルマガ自動運用機能も備えており、購読者が関心のある商品を自動でメルマガ配信し、レコメンドメール自動配信機能で購入者に合わせた商品情報を挿入できます。
ECプラットフォームとして、さまざまなシステムと連携し、アプリで機能をカスタマイズ・追加することも可能。事業規模が変わっても変わらず使えるサービスです。
11.flam(フラム)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
小規模向け |
料金 |
STANDARD:9,300円(税抜)/月 PROFESSIONAL:19,800円(税抜)/月 PREMIUM:49,800円(税抜)/月 |
お試し利用期間 |
あり |
flamは初心者でも使いやすい画面設計を採用しており、処理スピードが高速化され、スピーディーな操作感が特徴です。
販売・仕入・在庫・棚卸しの機能がワンパッケージで一元管理されており、外部の会計システムともデータ連携が可能なため、業務効率化や入力ミスの防止に役立ちます。
さらに、見積書に含まれる情報を多角的に分類集計する営業活動支援ツールとしての機能も搭載されています。
12.CROSS MALL(クロスモール)
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
小規模向け |
料金 |
スーパーライトプラン:5,000円〜/月 プラン1000:9,000円〜/月 プラン3000:14,000円〜/月 プラン5000:18,000円〜/月 プラン15000:23,000円〜/月 |
お試し利用期間 |
あり |
CROSS MALLは、ネットショップ運営に必要な業務を一元管理するクラウドサービスです。
人が判断を必要とする業務は人が、正確性が求められるルーチンワークはシステムが行うことで、それぞれの長所を活かした役割分担が可能です。
ASPの定期的な機能更新・バージョンアップにより、各モール・カートの仕様変更にも適切かつ確実に対応できます。
13.アシスト店長
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
ECサイト型 |
料金 |
初期費用50,000円 25,000円/月(受注件数1,000件を超えた分は従量課金制) |
お試し利用期間 |
あり |
アシスト店長は、受注・在庫管理業務やメール配信、顧客管理などを一元管理できる在庫管理システムです。
在庫連動には「アシストID」を使用しており、複数店舗の商品を紐付けることで店舗ごとに違う「商品コード」を合わせる手間が省けます。
また、顧客管理や分析管理、フォローアップ機能が優れており、優良顧客への引き上げ率をアップさせることで売上に貢献できます。
14.在庫スイートクラウド
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
小規模向け |
料金 |
棚卸:25,000円(税抜)〜/月 Lite:30,000円(税抜)〜/月 Pro:35,000円(税抜)〜/月 |
お試し利用期間 |
あり |
在庫スイートクラウドは、必要な機能や用途に合わせて3つのプランから選べるクラウド型の在庫管理システムです。
クラウド型なのでサーバーの調達や運用をする必要がなく、インターネットに接続すればすぐに利用でき、スタッフ間で在庫情報をリアルタイムに共有できます。
また、自社に合わせてハンディターミナルやスマートフォンなどの最新デバイスを選べ、在庫数や拠点数も無制限に追加可能です。
15.ユビレジ
提供形態 |
クラウド型 |
種類 |
小規模向け |
料金 |
お試しプラン:0円/月 プレミアムプラン:6,900円(税抜)/月 |
お試し利用期間 |
あり |
ユビレジはiPadを利用したレジシステムで、顧客管理や在庫管理機能を備えています。
飲食・小売・サービス業など、様々な業種で導入されており、自動で売上の集計・分析を行い、データはクラウドに保存されるため、外出先や自宅からも確認可能です。
操作が簡単で、たったの10分で覚えられるため、ITが苦手な人でも安心。
また、多数の決済サービスと連携しており、研修コストを抑えられるのも特徴のひとつです。
在庫管理システムを選ぶ際のポイント
自社のビジネスモデルに適したシステムか
在庫管理システムにはさまざまなタイプがあり、管理できる範囲や機能なども異なるため、自社のビジネスモデルに合わせて慎重に検討することが重要です。
カスタマイズが可能な場合でも、そのシステムが得意とするビジネスモデルと合っていなければ、使いづらいと感じてしまう可能性があります。
自社と同様のビジネスモデルを持つ企業での導入実績を確認することで、システムが実際にどの程度効果を発揮できるかの判断材料にできるでしょう。
自社の課題に対応した機能があるか
機能が豊富なシステムでも、自社にとって必要のない機能であれば意味がありません。
自社が抱える課題に合わせて、システムが提供する機能を確認し、検討することが大切です。
例えば、在庫が複数の場所に分散している場合は、在庫管理システムが複数の倉庫を同時に管理できる機能が必要になります。
自社の課題を明確にし、それを解決してくれる機能をもったシステムを選択しましょう。
サポートが充実しているか
システムのトラブルが発生した場合、サポートが充実しているかどうかによって、その解決までの時間や手間が大きく変わってきます。
サポートが不十分で解決に時間がかかると業務に支障をきたし、生産性が低下してしまうリスクがあります。
また、トラブル対応に加えて、導入前のトレーニングやアフターサポートなど、その他のサポートが充実しているかも確認しておきましょう。
柔軟なカスタマイズ性があるか
取り扱う商品の特性や在庫管理のプロセスは企業や店舗によって異なります。そのため、自社の要件に合わせて柔軟にカスタマイズできるシステムを選ぶことが重要です。
システムのカスタマイズ性が低い場合、システムに合わせて業務プロセスの方を変更しなくてはならず、かえって業務効率の低下やコストの増加につながる可能性もあります。
システムの価格は妥当か
在庫管理システムの価格は、導入コストだけでなく、維持費やアップグレードコストなども含めて検討する必要があります。
また、価格が高いからといって必ずしも機能が充実しているわけではありません。自社の要件に合わせた機能を持ち、コストパフォーマンスが良いシステムを選択しましょう。
在庫管理システムを導入するメリット
在庫管理システムを導入することで、以下の5つのメリットがあります。
コストを削減できる
在庫管理システムを活用することで正確な在庫数が把握できるようになり、過剰在庫による保管コストの無駄を防ぎます。
システムを使わずに人力で在庫管理をする場合、数え間違いや記入漏れなどが発生し、余計なコストが発生してしまう場合があります。
また、システムを活用することで、過剰在庫による商品の劣化や消費期限切れなどによる廃棄コストや、販売機会損失も回避できます。
さらに、システムによって在庫管理業務を標準化できるため、作業者の教育コスト削減も期待できるでしょう。
売上を向上できる
在庫管理システムで在庫数をタイムリーに把握することで、在庫不足や過剰在庫に迅速に対応できるようになり、欠品の発生を防げます。
在庫不足により商品が欠品してしまうと、必要なときに商品を販売できず、販売の機会損失につながります。
また、商品が販売できないと顧客は代替商品や競合他社に乗り換えてしまうリスクもあり、売上に影響を及ぼすかもしれません。
安定的に商品を提供し販売機会の損失を減らすことで、顧客の信頼も増し、売上を向上できます。
作業を効率化できる
在庫管理システムを活用することで、在庫管理や棚卸し作業の時間短縮や人的ミスの削減が可能です。
ハンディを使用して適切な在庫管理ができ、業務の効率化や標準化が可能になります。さらに、在庫状況を可視化してリアルタイムでデータを確認できるため、在庫管理の負担を軽減できます。
キャッシュフローを改善できる
在庫管理システムを活用して適切な在庫管理をすることで、不必要な在庫を減らし、現金化までの時間を短縮できます。これにより、現金が眠ることを避け、キャッシュフローを改善できます。
顧客満足度を向上できる
在庫管理システムは顧客満足度の向上にもさまざまな面で貢献します。
例えば、商品の在庫状況がリアルタイムで確認できるため、顧客からの問い合わせにも迅速かつ正確に回答が可能になります。
また、在庫不足や欠品が少なくなるため、顧客が求める商品を常に提供でき、リピート購入の促進につながります。
在庫管理システムを導入するデメリット
在庫管理システム導入のデメリットは以下の3つです。
導入コストがかかる
在庫管理システムの導入には、システム開発や導入に関するコストがかかります。
また、導入後もシステムの保守・運用、データの入力・更新、システムの改修やアップグレードなどが必要になるため、これらの運用コストも考慮する必要があります。
ただし、在庫管理システムの効果によってコスト削減や効率化が期待できるため、長期的な視点で見るとコストメリットがあるといえるでしょう。
トレーニングの時間と労力がかかる
在庫管理システムの導入には、従業員に対するトレーニングが必要です。
また、実施するトレーニングの質や内容によっては、従業員がシステムを使いこなせない場合もあるでしょう。
このため、システムの導入前にはトレーニングの計画を立て、トレーニングを受けた従業員の理解度や能力を評価し、必要に応じて追加トレーニングを実施することが重要です。また、トレーニング後も従業員のフォローアップやサポートが必要であり、システムを適切に使えるようにするための体制も整備する必要があります。
システムの障害や不具合が発生する
在庫管理システムには、障害や不具合が発生する可能性があります。
システムトラブルが発生すると在庫数や出荷状況が把握できず、業務に大きな影響を与えるリスクがあるため、迅速に対応する必要があります。
自社では対応できない場合、サポートが充実したシステムを選ぶと良いでしょう。
在庫管理システム:自作エクセルvs. ツール
在庫管理はシステムを導入しなくても、エクセルなどで管理表を自作することも可能です。
エクセルなどで自作した管理表と、在庫管理システムではそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
自作エクセルのメリット
エクセルは多くの人が使い慣れているため誰にでも使いやすく、カスタマイズ性も高いので、自社の要件に合わせて自由に作れるというメリットがあります。
関数の知識があれば簡単に機能を追加・変更でき、一度作成すれば、追加費用なしで使い続けられるため、低コストで運用が可能です。
自作エクセルのデメリット
あくまで手動での入力となるため、入力間違いや上書きミス、誤って関数を削除してしまうなど、ヒューマンエラーが起こり易いといったデメリットがあります。
また、複数の人が同時に使用すると、更新のタイミングやバージョン管理などが複雑になり、正確な管理ができない可能性があります。
そのほか、大量のデータを処理する場合、処理速度が遅くなったり、データが壊れてしまうリスクもあるため、小規模の在庫管理向けといえます。
ツールのメリット
在庫管理ツール(システム)ではエラーを最小限に抑えられるため、精度の高い在庫管理が可能です。
複数人で同時使用もでき、更新やバージョン管理も容易です。
大量のデータを高速に処理できるため、規模の大きな在庫管理でも効率的に作業ができます。
ツールのデメリット
在庫管理ツールはエクセルに比べて購入費用やランニングコストが高い場合があります。
また、自分でカスタマイズできるエクセルとは違い、機能を追加・変更するには費用がかります。
使い方もシステムによって異なるため、システムを使いこなすための学習コストが必要です。
まとめ
2023年版の在庫管理システムの比較15選を紹介しました。
システムを選ぶ際は、ビジネスにおける課題を明確にし、それらを解決してくれる在庫管理システムを選びましょう。
「Shopify」は、充実した在庫管理機能を持つコマースプラットフォーム。
オンライン販売だけでなく店舗販売でも利用できるアプリがあり、幅広いビジネス形態で利用されています。
ビジネスに必要な機能がそろった基本機能をベースに、他の機能やアプリを追加することで、あなただけのオリジナルシステムにカスタマイズすることも可能。
Shopifyならおおがかりな手間を掛けずに簡単にビジネスを始められます。
Shopifyの操作性や機能について気になった人は、14日間の無料体験で実際にショップ運営を体験してみましょう。
在庫管理システムについてよくある質問
在庫管理システムとは?
在庫管理システムは、企業などが持つ商品や材料などの在庫を正確に管理するためのシステムです。システムを活用することで在庫の入出庫や数の確認などが自動化され、在庫管理の効率化やコスト削減、顧客サービスの向上などが実現できます。
在庫管理システムを導入する時にかかるコストは?
在庫管理システムを導入する際には、初期導入コスト(システム購入費用、カスタマイズ費用など)とランニングコスト(保守やアップグレード、バックアップなど)がかかります。これらの費用は、事業規模や在庫数、システムのタイプによって異なります。
おすすめの在庫管理システムは?
在庫管理システムのおすすめは、企業が抱えている課題によって異なります。そのため、自社が抱えている課題を明確にし、それらを解決できる機能をもったシステムを選ぶことが重要です。
在庫管理システムを自作することは可能?
可能です。エクセルやスプレッドシートはカスタマイズ性が高く、自社のニーズに合ったシステムを作れます。ただし、人手入力によるヒューマンエラーの発生リスクがあるため、正確な在庫数を管理するためには、自動化されたシステムの導入が望ましいです。