キャッシュレス決済を利用する人は年々増加しており、クレジット決済だけでなく、電子マネーやQRコードなど支払い方法も多様化しています。
クレジット端末機（CAT端末）の導入を考えている人の中には、「クレジット端末機にはどんな種類があるの？」「どうやって導入したら良いの？」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、おすすめのクレジット端末機を比較、紹介しながら、導入する際のポイントや注意点について詳しく解説します。
クレジット端末機の導入を考えている方は必見です。
目次
- クレジット端末とは
- クレジット端末機の種類
- おすすめのクレジット端末機10選
- クレジット端末機を導入するメリット
- クレジット端末機導入時のポイント
- クレジット端末機の導入の流れ
- クレジット端末機に関するよくある質問
クレジット端末とは
クレジット端末（CAT端末）は、クレジットカードの有効性を確認し、決済処理を行うための端末です。
店舗などでクレジットカード決済を行うと、CAT端末を介してカード会社に情報が送信されます。そこでカードの有効期限が切れていないか、使用限度額に達していないかなど、カードの有効性が審査され、問題がなければ決済処理が行われます。
クレジット端末機の種類
クレジット端末機には大きく分けて「モバイル型」と「据え置き型」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
モバイル型（ポータブル型）
モバイル型(ポータブル型)とは,コンパクトで持ち運びができるタイプのクレジット端末です。
通信はWi-Fiや4G回線を使って行い、アプリをインストールしたiPadやiPhone、スマホ、タブレットなどにカードリーダーを接続して、決済端末として利用します。
モバイル型は据え置き型に比べ導入費用が安価で、端末を持ち運べるので、店舗だけでなく移動型店舗やイベントなどにも便利です。
ただし、コンパクトゆえにレシートプリンターが内蔵されていない端末もあり、レシートを印刷する場合は別途プリンターを用意する必要があります。
据え置き型
据え置き型は、レジに直接接続して使用するタイプのクレジット端末で、主に飲食店や小売店舗などで利用されています。
レシートプリンターが内蔵されているため別途購入する必要はありません。
通信には有線のLANケーブルやWi-Fiを使用するため安定しており、機能性も高くて使いやすいですが、モバイル型と違い基本的に持ち運びはできません。
おすすめのクレジット端末機10選
- Squareターミナル（スクエアターミナル）
- AirPay（エアペイ）
- Stores決済
- スマレジ・PAYGATE
- 楽天ペイ
- stera pack（ステラパック）
- USEN PAY（ユーセン・ペイ）
- iRITSpay（アイ・リッツペイ）
- Times PAY（タイムズペイ）
- アルファノート ポータブルマルチ決済端末
1. Squareターミナル（スクエアターミナル）
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：46,980円（税込） 月額費用：0円 |
決済手数料 |
3.25%～3.95% |
入金サイクル |
翌営業日（みずほ銀行、三井住友銀行） ※他銀行は週1回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、デビットカード、電子マネー、PayPay |
導入目安 |
数日 |
Squareターミナルは、クレジットカードはもちろん、デビットカード、電子マネー、タッチ決済、PayPay、暗証番号入力にも対応しているオールインワンの決済端末です。
さらに、プリンターが内蔵されており、レシートの発行も可能です。
みずほ銀行や三井住友銀行を利用すれば、売上入金は最短で翌営業日に反映され、振込手数料は無料です。
2.AirPay（エアペイ）
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：0円 月額費用：0円 |
決済手数料 |
3.24%〜3.74％ |
入金サイクル |
月6回または月3回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー |
導入目安 |
2週間程度 |
AirPay（エアペイ）はiPadやiPhoneにアプリをインストールし、カードリーダーを使用してキャッシュレス決済を行うサービスです。
手元にiPadやiPhoneがあれば特別な機器を用意する必要はなく、カードリーダーの端末代も無料のため、コストを抑えて手軽に導入可能です。
また、同じく0円で利用できるPOSレジアプリの「Airレジ」と合わせて使用することで、会計から売上管理まで、お店に必要なレジ業務をすべてiPadで行えます。
3.Stores決済
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：19,800円（税込） ※条件達成で0円 月額費用：0円 |
決済手数料 |
3.24%〜3.74％ ※電子マネーは1.98% |
入金サイクル |
自動決済：月1回 手動決済：1〜2営業日 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
最短2営業日 |
Stores決済は、手もちのスマホやタブレットにアプリをインストールして使用する決済サービスです。
端末代金が19,800円ですが、申し込み完了日から180日以内に売上合計10万円という条件をF達成すると、端末代が無料になります。
また、STORESレジやスマレジ、ユビレジなど他のPOSシステムともかんたんに連携でき、会計や売上管理業務を効率化することも可能です。
電子マネーの決済手数料が1.98%と業界最安水準なので、電子マネーの使用が多い店舗には特におすすめです。
4.スマレジ・PAYGATE(スマレジ・ペイゲート)
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：30,800円（税込） ※キャンペーン期間中0円 月額費用：3,300円（税込） |
決済手数料 |
3.24％〜 |
入金サイクル |
クレジット／電子マネー売上：2回 QRコード決済売上／1回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
約2週間程度 |
スマレジ・PAYGATE(スマレジ・ペイゲート)はクレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済を1台で行えるマルチ決済端末です。プリンターも内蔵しているので、あれこれオプション品を用意する必要がなく、レジ周りがスッキリします。
電話窓口でのサポートも行っているので、初めての人でも安心して導入可能です。
通常は端末代金30,800円（税込）ですが、今なら端末無料でさらに手数料がお得になるキャンペーン中です。
5.楽天ペイ
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：19,800円（税込） ※2023年5月31日まで0円キャンペーン中 月額費用：0円（税込） |
決済手数料 |
3.24%〜3.74％ |
入金サイクル |
楽天銀行：365日翌日自動入金 その他銀行：毎月1～2回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
3日〜2週間程度 |
楽天ペイは楽天グループが提供する決済サービスで、振込口座が楽天銀行であれば、振込手数料が無料、さらに祝日・休日問わず365日翌日自動入金が可能です。
中国を中心に月間10億人以上が利用する「WeChat Pay」などの海外の決済サービスにも対応しており、インバウンド対策としても効果的です。
6.stera pack（ステラパック）
タイプ |
据え置き型 |
導入費用 |
端末代：0円 月額費用： お試しプラン 0円（税込） スタンダード 3,300円（税込） |
決済手数料 |
3.25%〜3.74％（スタンダードプランは2.8%〜） |
入金サイクル |
月6回または2回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
約1.5ヵ月 |
stera pack（ステラパック）は30種類以上のキャッシュレス決済に対応した決済端末です。
直感的な操作で誰でも簡単に使えて、電子サイン対応や自動音声、レシートプリンタ内蔵など機能も充実しています。
お店の規模などによって選べる2つのプランがあり、お試しプランでは1年間固定費0円で利用可能。スタンダードプランでは月額3,300円（税込）かかりますが、決済手数料が2.8%で利用できます。
7.USEN PAY（ユーセン・ペイ）
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：20,000円 ※キャンペーンで0円（条件あり） 月額費用：0円 |
決済手数料 |
3.24%〜 |
入金サイクル |
カード：月2回 電子マネー：月1回 翌日入金サービスあり（住友SBIネット銀行のみ） |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
約1.5ヵ月 |
USEN PAY（ユーセン・ペイ）は、株式会社USENが提供するキャッシュレス決済サービスです。
無料で申し込めるUSEN PAY QRと合わせて利用することで、PayPayなど主要な国内QR決済を合わせて48種類のブランドに対応可能です。
事前に申し込みをすると、「USEN PAY」のカード決済と交通系電子マネー決済が翌日に入金される翌日入金サービスを利用できます。（住信SBIネット銀行のみ）
8.iRITSpay決済ターミナル（アイ・リッツペイ）
タイプ |
据置き型／モバイル型 |
導入費用 |
要問合せ |
決済手数料 |
要問合せ |
入金サイクル |
要問合せ |
対応決済方法 |
クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
要問合せ |
iRITSpay（アイ・リッツペイ）決済ターミナルは、1975年に日本初のオンラインPOSシステムを開発した株式会社アイティフォーが提供するマルチ決済端末です。
サインがしやすいフラットな画面や、暗証番号を入力しやすいボタンなど、店頭販売業務を熟知している同社がこだわり抜いた操作性で、ストレスフリーなキャッシュレス決済処理が可能です。
さらに、中国系決済の銀聯（ぎんれん）カードやアリペイ、WeChat Payなど、海外の決済手段にも対応しているので、外国人観光客対策としても有効です。
9.Times PAY（タイムズペイ）
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
決済機器3点（カードリーダー、プリンタ、タブレット）：38,000円（税込） ※タブレットはレンタル ※キャッシュバックキャンペーンで導入費用実質0円（条件あり） |
決済手数料 |
3.24%〜3.74％ |
入金サイクル |
2回 |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー |
導入目安 |
約1ヶ月 |
タイムズペイは、駐車場サービスのタイムズが提供するクレジット決済サービスです。
申し込みをするだけで、カードリーダーやプリンタ、タブレットなどの機器が提供され、キャッシュレス化に必要なものはすべて揃います。
動画マニュアルや電話サポートも充実しているので、初めて導入する人も安心して利用可能。さらに、加盟店特典として、カーシェアやレンタカーが最大35%OFFになるなど、魅力的な特典も用意されています。
10.アルファノート ポータブルマルチ決済端末
タイプ |
モバイル型 |
導入費用 |
端末代：0円〜（プランによる） 月額費用：0円〜（プランによる） |
決済手数料 |
3.24％〜（業種や取扱い商材によって変動） |
入金サイクル |
要問合せ |
対応決済方法 |
クレジットカード、電子マネー、QRコード |
導入目安 |
最短2日 |
アルファノート ポータブルマルチ決済端末はクレジットカードのほか、国内外の各種QRコードや電子マネー、タッチ決済など、あらゆる決済手段に一台で対応します。レシートプリンターも内蔵しているので、別途プリンターを用意する必要はありません。
さらに、月額制のサービスや定期購入のような継続課金にも対応可能。毎回ユーザーにクレジットカードを提示してもらわなくても自動で引き落としできるので、決済業務の手間の削減ができます。
クレジット端末機を導入するメリット
会計時間の短縮で効率化
クレジット端末機を導入することで、現金を取り扱う手間や時間を省けるため、レジや会計業務の時間を短縮できます。
さらに、マネーフォワードなどの会計ソフトとの連携が可能な端末もあり、確定申告などの手続きをスムーズに行なえます。
クレジットカードでの支払いはポイント還元などの特典もあるため、ユーザーにとってもお得感があり、顧客満足度も高めてくれるでしょう。
売り上げ管理の効率化
クレジット端末機による決済は会計時のミスを軽減し、さらに現金管理の手間や紛失リスクも削減できるため、売り上げ管理を効率化できます。
また、キャッシュレス決済された分の集計はデータを確認するだけで完了するため、スタッフにとっても作業負担が削減されます。
顧客層を拡大して売上向上
クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応することで取り込める顧客層が拡大し、売上向上が期待できます。
外国人は少額でもクレジット決済をする傾向があり、クレジット決済ができないというだけで見込み客を失うことになってしまいます。
利用者にとって支払い方法が増えるのは大きなメリットになるため、顧客満足度の向上にもつながります。
クレジット端末機導入時のポイント
クレジット端末を導入する際は、以下のようなポイントを確認し、自分に合った決済サービスを選択しましょう。
導入コスト
クレジット端末の導入コストには、端末本体の代金や月額使用料、決済手数料などがあります。
それぞれのおおよその費用相場は以下のとおり：
- 端末代金：1〜5万円程度
- 月額使用料：3,000～8,000円程度
- 決済手数料：3～5％程度（業種により異なる）
クレジット端末の導入コストを抑えたい場合、自前のスマホやタブレットに専用アプリを入れて使用するタイプや、端末代金や月額使用料が0円のものがあります。モバイル型のクレジット端末は据え置き型に比べ安価に済むことが多いので、コストを抑えながら導入できておすすめです。
サポート体制
クレジット端末の導入時には、サポート体制が充実しているかということも重要なポイントです。
初期設定時やトラブルが起こった際など、しっかりとしたサポートが受けられないと、問題が迅速に解決できず、業務に支障が出たり、利用客にも迷惑がかかってしまいます。
24時間365日体制の電話サポートなど、手厚いサポート体制があるかを確認しましょう。
対応している決済手法
顧客の取りこぼしを防ぐため、クレジット端末がどのような決済手法に対応しているかも確認しておきましょう。
キャッシュレス決済の割合としてはクレジット決済が多くを占めますが、他の決済手法も年々増加しており、特にQRコード決済は急激に伸びています。
来店する利用者のニーズを把握したうえで、導入したい決済方法がある端末を選びましょう。
使いやすさ
クレジット端末機は使いやすさも重要な要素です。
複雑な操作が必要な端末を使用すると操作ミスが生じたり、不必要な手続きが発生して会計業務の効率が低下してしまいます。
払い戻しやバーコードスキャンの方法など、端末ごとに使い勝手が異なるため、自分のお店に合った使いやすい端末を選ぶことが大切です。
決済手数料
決済手数料とは、クレジット決済の売上が指定口座に振り込まれる際に引かれる手数料のことです。
クレジット決済端末を導入すると店舗側に決済手数料が発生するため、金額を確認しておきましょう。
決済手数料は3% ~ 5%くらいが相場とされていますが,業種や契約する企業、決済サービスによっても異なるため、複数社を比較して自社に合った会社を選びましょう。
入金のサイクル
入金サイクルは、クレジット決済がされてから口座にお金が振り込まれるまでの日数や回数のことであり、口座にお金が入るまでの期間が長くなると、予算の調整や資金繰りの計画が必要になります。特に小規模店舗の場合は、キャッシュフローの安定のために入金サイクルが短いものが望ましいでしょう。
中には一定の条件で入金サイクルが翌日という決済サービスもあるため、自社のニーズに合ったサービスを選択することが大切です。
契約方法
クレジット端末機の契約方法には、直接クレジットカード会社などのサービス提供企業と契約を結ぶ方法と、決済代行会社と契約を結ぶ方法があります。
直接契約は仲介手数料が差し引かれないというメリットがありますが、各カード会社との契約や手続きを個別に行わなくてはならず、手間と時間がかかってしまいます。
一方、決済代行会社と契約を結ぶと、複数のカードブランドや決済方法を1つの会社と契約するだけで利用でき、手続きや管理負担を軽減することができます。
それぞれの特徴を理解し、自分のお店に合った契約形態を選びましょう。
クレジット端末機の導入の流れ
クレジット端末機の導入の流れは以下の通りです。
- 申込み
- 加盟店審査
- 端末配送
- 利用開始
加盟店審査には時間がかかる場合があり、会社によっては二次審査まで行われることもあります。
審査通過後、端末が配送され、利用開始となりますが、審査時間は会社によって差があり、数日で完了する場合もあれば、2週間程度かかる場合もあります。
クレジット端末機に関するよくある質問
クレジット端末機とは？
クレジット端末機は、クレジットカードの有効性を確認し、決済処理を行うための端末です。
クレジット端末を無料で導入することは可能？
クレジット端末は無料で導入することも可能です。端末の中には端末代金や月額使用料が0円のものもあり、費用をかけずに導入できます。ただし、0円になるには条件がある場合もあるので、よく確認してから導入しましょう。
CAT端末とは
CAT端末は、Credit Authorization Terminal（信用照会端末）の略で、いわゆるクレジット端末機のこと。クレジットカードの有効性を確認し、決済処理を行います。
CAT端末とCCT端末の違いは？
CAT端末とCCT（Credit Center Terminal）端末は、ともにクレジットカードの有効性を確認し、決済処理を行うための端末です。日本独自の規格であるCATに対し、CCT端末は国際的な規格であり、信用承認と同時に売上決済処理が可能です。