競争が激化するオンラインで目立つためにどのビジネスも悪戦苦闘をしています。そこで、検索のランキングを上げて優位に立つ方法を見つけることは、ビジネスの成長の鍵となります。Googleマイビジネスは、そのためのソリューションのひとつといえるでしょう。
考えてみましょう。あるブランドが「家具」というワードで従来のオーガニック検索でランクを得ようとすると、FrancFrancやunicoなどの有名企業と競争しなくてはなりません。しかし、Googleマイビジネスのプロフィールを最適化すれば、中小規模の企業でもキーワードの関連性や顧客評価などに基づいて高いランクを得てお客様をゲットすることが可能となります。
なぜならGoogleマイビジネスは、あらゆる規模の企業を同列に置き、クリックやコンバージョンにつながりやすく簡単にチェック可能なフォーマットを通じて、お客様が求める主要な情報をすぐに共有できるようにしているからです。
この記事では、なぜGoogleマイビジネスが必要なのか、どのようにGMBのプロフィールを設定して運用したらいいのか、そして、ターゲットオーディエンスとつながるベストな最適化および売上の拡大方法について説明します。
目次
Googleマイビジネスとは?
Googleマイビジネス(GMB)は、企業向けの無料ツールでプロフィールを作成して、場所、営業時間、ウェブサイト、商品やサービスなどの基本情報を掲載できます。これらの情報は、検索結果ページの上部にある小さな特定のセクションに表示されます。
ユーザーはクリックしてリストを展開することで、さらに多くの企業を見ることができます。
Googleマイビジネスが必要な理由
GMBは企業が無料で使うことができ、多様なメリットを提供しています。最大の利点は、検索者が欲している情報が簡単にダイジェストでチェックでき、そこにプロフィールを載せることで企業の可視性が高まる点です。
Googleマイビジネスでのリスティングは、Googleの検索結果ページでランキングを上げる機会をもたらします。2016年の調査では、ローカルビジネスの56%以上がGMBのリスティングを申請していないことが判明しました。まだまだ重要性に気づかれていないGoogle マイビジネスに今のうちのリスティングの申請とプロフィールの最適化をおこなったら、即目立つチャンスとなります。
たとえば「アンティーク 時計」を検索するとき、多くのユーザーは購入に関するオプションを探しています。GMBのリスティングでは、国際的な認知度やスポンサードプロダクトに費やす多額の資金を持たない店舗であっても表示される可能性が高くなります。
さらにレビューを表示するという利点もあります。あなたのプロフィールにレビューが付いているなら、ランクを上げることに役立ち、ユーザーの注意を引いてクリックしてもらうことにつながります。
また、ユーザーからのお問い合わせ方法も提供します。表示されている電話のボタンをクリックすると、直接スマホからお店に電話をかけることができます。これにより従来の方法であったお店のホームページを調べ、そこから電話をかけるという面倒な方法が簡略化されました。さらに最近はSMSボタンが表示されるようになり、ますますユーザーへの利便性を提供しています。
ここでは、検索者が必要としている情報がすぐに手に入るので(パブリックなQ&Aも含め)、簡単にアクセスできるコンタクト情報は、問い合わせのアクションを起こす強力なトリガーとなります。
彼らがそうしたアクションをとった場合、あなたはアプリを使ってそれらのメッセージを見たり、レビューしたり、管理したりすることができます。また、オファーの投稿やレビューへの返信などもでき、オーディエンスとの交流が簡単になります。App StoreとGoogle Playでアプリをダウンロードすることが可能です。
さらに、お店はプロフィールにまつわる分析結果もゲットすることができます。プロフィールを見た人数や交流している人の数がすぐに提供され、プロフィール上の情報や見せ方の改善につなげることができます。
あなたのビジネスをGoogleに追加する方法
ビジネス情報をGoogleに登録するのは、非常に簡単です。
ここから開始し、ビジネス名を追加しましょう。これはお客さまが知っている店舗名やブランド名にするべきで、正式な会社名である必要はありません。
次に実際にアクセスできる住所を追加するかどうかを選択できます。実店舗がない場合には、ここをスキップしましょう。あなたの家をビジネスの住所としている場合には、とくにスキップした方が良いでしょう。
もし、あなたがECビジネスをしていて、地域外のお客さまにもデリバリーやサービスを提供しているなら、Googleにこれがオプションであることを知らせ、サービス提供地域を追加しましょう。こうすることで、関連サーチであなたのビジネスが出てくる可能性が高まります。
ビジネスの住所を登録していなくても、サービス提供地域を選択することは可能です。こうすることも検索にヒットする可能性を高めます。
次に、カテゴリを選択し、関連する検索結果に出てきやすいようにしましょう。続いて電話番号やウェブサイトのURLを追加することもできます。
Googleマイビジネスのリスティング確認方法
リスティングを作成したら、情報を管理して検索とローカルマップで優先付けするために、Googleであなたのビジネスを確認する必要があります。これは、あなたがビジネスの正当なオーナーであることをGoogleが確かめるのに役立ちます。
リスティングの申請をした直後に、オーナー確認が求められます。Googleのビジネスの確認プロセスはシンプルで迅速です。
オーナー確認のオプションは次のとおりです。
- ハガキでの確認。ポストカードが送られ、そこに記載されたコードを入力してオンラインで確認をおこないます。
- 電話による確認(一部ビジネスのみ)。リストにあるビジネスの電話番号にGoogleから電話があり、オンラインで入力するコードが伝えられます。
- メールでの確認(一部ビジネスのみ)。ビジネスメールを通じて確認コードが送られます。
サーチコンソールですでにウェブサイトを登録している企業は、すぐにリスティングの検証がおこなわれる場合があります。ただし、これはすべての業界で利用できるわけではありません。
GMBプロフィールを最適化するには?
Googleによるビジネスの確認が済んだら、プロフィールのコントロールが可能となるので、最大限に最適化を進めることができます。最適化の目的は、検索結果のリスティングで視認性を高めるのに必要なステップを確実に実行しながら、ユーザーがクリックしたくなるのに十分な情報を提供することです。
プロフィールの最適化にあたり、必要な4つのステップを見ていきましょう。
1プロフィールをフルで埋める
Googleリスティングの多くは,登録時に求められる基本情報しか載せていないうえ,後日戻ってきて残りの情報を埋めることもありません。
これは,一番やってはいけないことです。
プロフィールを可能なかぎり肉付けしましょう。そうすることでオーディエンスに価値を届けることができます。あなたのビジネスが何を提供していて、どうコンタクトを取ったらいいのか、オーディエンスは素早く把握できるからです。また、説明文の中にキーワードを配置する機会をもたらすため、検索のランク向上と視認性の最大化につながります。
理想的には、あなたのプロフィールは下記のものを含む必要があります。
- ビジネスの説明と、提供するサービスや商品についての基本情報。
- あなたのビジネスを際立たせる独自性がわかる情報
- 商品、サービス、場所の写真
- 詳細な所在地情報、コンタクト情報、営業時間の情報
- オーディエンスからの質問に対する回答
2レビューを得る
レビューはとても重要です。レビューによってアルゴリズム上の優先順位が上がり、ランクアップの可能性を高め、ユーザーの関心を引くと同時に即時的な信頼をもたらします。
最大で88%のユーザーが、親しい人からのおすすめと同じくらいにオンラインのおすすめ情報を信用しています。そして72%は、好意的なレビューを見たあとに行動を起こす傾向にあります。92%の消費者が日常的または定期的に、商品の購入前にオンラインのレビューを確認して検討していることを考慮すると、たくさんのレビュー数と4つ星や5つ星のレビューがGoogleリスティングに大きな影響を与えることは理にかなっています。
では、どうすれば良いレビューをゲットすることができるのでしょうか。ここで気をつけなければならないのは、日本のお客様は特に接客やサービスを基準にレビューをつけるということです。これは提供する商品がいかに良くても、悪い接客だったり、彼らが予期しない電話勧誘やメルマガの配信で、星1つを簡単につけられることを意味します。言われ尽くしていることですが、良いレビューを得るためには最高の接客を心がけましょう。
また、レビューが増えてくると、それぞれにきちんと返答できているかどうかが気になると思います。レビューに返答している企業は、返答しない企業よりも1.7倍信用されることが、Googleの調査によりわかっています。少し時間をとって、ポジティブなレビューには「ありがとうございます」と返答しましょう。潜在的な批判に対処するには、プライベートメッセージを通じて、問題を解決するためのオファーをします。ここまでしっかりと対応できている企業は少ないので、真摯に取り組んでみてはいかがでしょうか。
3多様なキーワードを使う
ビジネスの説明を書く際には、主要なキーワードを念頭に置くのがいいでしょう。キーワードの詰め込みを避ける必要はありますが、1つのキーワードに限定する理由はありません。
キーワードツール(Googleのキーワードプランナーなどの無料ツールがあります)を使って、オーディエンスがどんな単語で検索をしているのかリサーチをします。リスティングには、検索ボリュームが大きく、関連性の高いキーワードを含めるようにしてください。
ロケーションベースのキーワードとそうではないキーワードを組み合わせることは、多くの場合おすすめできます。よけいな制限をすることなく、ローカル検索であなたがヒットする可能性を最大化できるからです。
4ニッチなカテゴリーを選ぶ
Googleリスティングに登録するときに、ビジネスのカテゴリを選択することが求められます。「宝石店」のようにかなり大枠で曖昧なものもあれば、「卸売宝石屋」「宝飾品類買い付け業者」のように具体的なものもあります。
カテゴリを選択する際には、できるかぎり詳細な設定をするように心がけてください。あまりに広範すぎると、競争が激しくなり、あなたが提供する商品を求めている人たちとつながる機会が弱まります。
結論
Googleマイビジネスは、企業をマップ(文字通り)に載せる絶好の機会を提供します。Googleのローカルリスティングとビジネス機能を活用すべきか疑問に思う場合は、すぐに登録してみましょう。サインアップ、リスティングの確認、成功に向けた最適化に、それほど時間はかかりません。しかし、効果は期待できます。あなたはさらに多くのターゲットオーディエンスに対し、少し近づくことができるのです。