Shopify における帳票出力
Shopify には公式の Order Printer というアプリがあります。このアプリをインストールすると注文データから簡単に請求書や宛名ラベルなどの帳票を出力することができます。帳票のレイアウトも自由にデザインでき、Liquid タグで任意の情報を出力することができてほぼ万能です。自ら高度なカスタマイズができない場合でも Shopify Partner をはじめとしたパートナー企業に作業をお願いすることもできます。
しかし、比較的小規模な組織でD2Cブランドの運営などをしている皆さんが自前でストア運営をされる場合は、このアプリは少し敷居が高いかもしれません。Shopify アプリ全般に言えることですが、インターフェースが日本語化されていないという部分において更に敷居が高いと感じる方も少なくないでしょう。
そのような問題を解決するため株式会社ミクスローグでは、とにかくすぐに簡単にサクッと帳票を印刷できる Quick Order Printer というアプリをリリースしています。
アプリをインストールして発行者情報の設定をすれば、特別な設定を必要とせずにすぐに領収書/納品書/請求書の3種類の帳票を印刷することができます。請求書はインボイス制度(後述)にも対応しています。
レイアウトも至ってシンプルなので、どんな業種のビジネスにもフィットすると思います。
もちろんすべて日本語化されていますし、日本語のサポートも受けられます。その他、
- 購入完了画面、注文メール、マイページからの領収書の印刷
- 選べるテンプレート
- ロゴ/印影の挿入・デザインのカスタマイズ
- 下書き注文からの見積書作成
- クロネコB2クラウド、クリックポスト対応出荷伝票用CSVダウンロード
などの機能が実装されています。
購入完了画面からの領収書印刷
インボイス制度
インボイス制度は「適格請求書保存方式」という所定の記載要件を満たした請求書「適格請求書(インボイス)」を発行・保管することで、消費税の仕入税額控除の適用を受けることが可能になる制度です。
2023年10月1日からスタートし,適格請求書発行事業者になることでインボイスを発行できるようになります。
国税庁リーフレットより
インボイスには上記の図(国税庁リーフレット)の通り記載する必要があります。赤字の部分は今まで記載の義務がなかった項目です。インボイス制度に対応した請求書とは、これらの項目が記載されている請求書のことをいいます。
- 登録番号
- 適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
Quick Order Printerでは、このインボイス制度に対応した請求書を発行することができます。以下にその設定方法をご案内します。
取引内容の表示に対応する
上記国税局リーフレットにある「③取引内容」に対応すべく、文書設定>レイアウト設定>税率インジケーターを常に表示 にチェックを入れます。
インボイス対応請求書の設定
文書設定>デザインテンプレート>請求書 にて、「インボイス制度に対応した請求書を発行する」にチェックを入れ、登録番号と注釈を入力します。
これで設定は完了です。請求書を発行します。
登録番号、税率ごとに区分して合計した対価の額、適用税率、消費税額がそれぞれ追加されたインボイス制度に対応した請求書を発行することができました。
最後に
本アプリの表面的には見えない部分ですが、すべてのデータは Shopfiy のサーバに保存され、弊社を含む第三者の管理するサーバーには一切情報を保持しませんので、セキュリティ的にも安心な設計となっています。
最新の法令にも対応した帳票アプリ”Quick Order Printer かんたん帳票出力」を是非ご利用ください。
なお、このアプリをご利用いただいてお感じになったことや何かご要望がありましたら是非弊社にご連絡ください。ユーザー様の御意見をすぐにアプリに反映したいと思っています。出入りの会社にちょっとシステムの修正を依頼するような感じでお気軽にお声がけください!
株式会社ミクスローグについて
株式会社ミクスローグは、Shopify アプリに特化したソフトウェア開発会社です。長く通販に携わってきた経験と品質の高いソフトウェア・エンジニアリングを武器として、Eコマースを展開するマーチャント様にベスト・アプリを提供します。 Shopify Partner of the Year 2021 / Ecosystem App Developer of the Year 受賞。