世界に出回っているスマホの数をご存知ですか?例えば2019年では13億台以上が出荷されています。そして、スマホがあるということは、スマホケースの需要もたくさんあります。
ここ最近では、他人と同じスマホケースが嫌だという人も増えてきて、オリジナルのスマホケースの需要が増えています。しかし、どこで探したり、どうやって作るのかはまた別の話。今回の記事では、オリジナルデザインのスマホケースを自分で作って、さらに販売までできる方法をご説明します。
ちなみに、オリジナルのスマホケースを製造し販売するビジネスを作ることは、以下のようにさまざまな利益をもたらしてくれます。
- サイズが小さいため、在庫保管および商品配送が簡単
- 製造コストが比較的安価
- ネットショップおよび店舗での販売が可能
- オンデマンドプリントで低リスクに始めることできる、もしくは大量購入することでより高い利益を獲得することが可能
- スマホ所有者の44%は2年毎に機種変更をすると言われているため、新モデルが出る度に新しい販売機会ができる
しかし参入障壁が低い事業であるということは、他の市場と同じように競争が激しいことは念頭に置いておく必要があります。ただし成功するためには、この巨大市場のほんの一部分のシェアを獲得すればいいのです。
ここからはスマホケース事業を開始するに当たって生じるであろう、以下のような一般的な疑問についてお答えしていきます。
- どんな種類のスマホケースが出回っているのか吗?
- スマホケースのデザインはどこでしてもらえるのか?
- どんな種類のスマホケースもしくはデザインなら人気が出るのか?
- 自分のスマホケースはどこで販売できるのか?
スマートフォンケースの販売が優れたビジネスアイデアだと思っても、どこから手を付けていいかわからないという人は以下をぜひ参考にしてください。ネットでお金を稼ぐ良い方法になります。
オリジナルのスマートフォンケース製造と販売方法
オリジナルケースを作り始める前に、まずはケースの種類、サポートする機種のタイプ、ケースのデザイン方法など、知っておくべきことがいくつかあります。
ケースの種類
スマホケースには機能性や耐衝撃性に優れたものもあれば、デザイン重視でケースというよりは膜のようにスマホに馴染むタイプのものもあります。
選択肢は実に多岐にわたりますが、最も普及しているタイプをここでは紹介していきます。
スリムなジェルタイプのケース
ひときわ目立つデザインを施すことができる、薄い作りのスリムケース。一般的には柔軟ですべりにくいラバーのようなシリコンジェル素材を使用しています。
スリムケースは一番安価に製造でき、気に入ったデザインにカスタマイズすることができるタイプのケースです。特にオンデマンドでデザインをプリントする場合にはこのタイプが適しています(これについては後ほど触れます)。
バンパーケース
画像:Aliexpress
スリムケースと異なり、スマートフォンの側面もしくは縁のみをカバーするものが多いバンパーケース。よりハードな耐衝撃性素材から作られているものがほとんどで、落下時の衝撃や傷から大切なスマートフォンを守ります。
バンパーケースはエッジ部分だけをカバーするミニマルなデザインから、傷を防ぐディテールが追加されているものまでバラエティに富んでいます。
フォリオ/ウォレットケース
画像:Aliexpress
フォリオケースとは、画面をホコリや傷から守るために、カバーを前方向に折りたたむタイプのケースのことです。そのため、スマートフォンが小さな手帳のように見えるかもしれません。
タイプによっては、現金やクレジットカードを収納できる財布機能を備えているものや、支柱として使えるスタンド付きのデザインもあります。
一般的にこのタイプのケースにはレザー調の素材を使用することが多く、スリムケースと比べると高価なものが大半です。しかしユーザーにとっては、より機能性が高いという印象の方が強いようです。
タフケース
画像:Aliexpress
多くの人は、スマホケースをデザイン性のあるアクセサリーというよりも、高額機器を守るための道具と考えているようです。
頑丈な作りのタフケースはより重量もありますが、ユーザのためにひときわ優れた安全性を確保してくれます。
タフケースの商品説明を書く際には、落下試験結果から耐水性に至るまで、あらゆる特徴をしっかりと踏まえて、顧客に安心感を与えることが大切です。
バッテリーケース
画像:Aliexpress
最近はどんな機種のスマートフォンであっても、バッテリー容量が大きな課題となっています。
バッテリーケースは、他の種類のケースよりも高価であることがほとんどですが、実用性がより高いのも事実です。「もう少し充電しておけば良かった」と思った時には、特にその優れた効果を実感することができるでしょう。
バッテリーケースは、スマートフォンを衝撃から守るだけでなく、必要な時には充電もしてくれます。そのため、充電容量がイマイチ足りないという機種には、非常に便利な付属品となるでしょう。
注力すべき端末の選択
上記のようなケースの種類を選ぶことに加えて、どの会社のどの機種をサポートするかという選択が必要になります。
例えば、日本ではiPhoneのシェアが世界でも異常に高いです。これはビジネスをするにあたっては、iPhoneだけではなく、少しシェアが低いAndroidの端末のケースを販売することで、パイは小さいながらも、比較的簡単に売り上げることができる可能性があります。
そのときには、GoogleキーワードプランナーやKWFinderで基本的なキーワード調査を行い、特定機種についての検索量から、その機種の需要がどの程度あるのかを調べることもできます。Google Adsを使用した販売を予定しているならば、これを事前に調査しておく価値は十分にあるでしょう。
ケースデザインの依頼先
スマホケースの優れたデザインは最も大きな差別化要因の一つです。スリムケースを販売している場合にはその傾向が特に強くなります。
Dribbbleなどのデザインコミュニティは、好みのデザインに応じて気に入ったデザイナーを探すには格好の場所です。また、費用対効果の高いデザインをお探しのようであれば、Fiverrというサイトをお勧めします。いずれにしても、スマートフォンケースのカスタムデザインに特化したデザイナーを特定して検索してみてください。
また、PhotoshopやPhotopeaなどのツールを使い、独自のデザインを試作することもできます。さらにCaseappやPrintfulなど数多くのオンデマンドプリント企業が提供する、「スマートフォンケース試作ジェネレータ」を使用してみてもいいでしょう。
注意:プリント業者によってはケース側面に印刷をできない可能性があります。多くの業者は背面だけにプリントを施しているため、デザイン段階および業者探しの際には気をつけてください。
また1つのデザイン案だけに固執せず、いくつか異なったデザインを依頼し、早い段階でフィードバックを得るようにしましょう。
- 独自のデザインをFacebook、Instagram、Pinterestのような画像中心のSNSに投稿し、そこでのエンゲージメント(いいね、シェア、コメントなど)を、関心度を見る指標として活用しましょう。さらに人気の高いデザインを調べるためには、お金をかけてより広範囲で適切なオーディエンス向けにプロモーションを発信することも可能です。
- 友達や家族にも意見を求めてみましょう。
また、スマホケースの機種だけではなく、デザインでもニッチ市場にアプローチすることができます。スマホケースなどのアクセサリー類は、多くの人にとっては自己顕示用のツールになるので、ニッチなデザインというのは一定の需要は存在するのです。
スマートフォンケースの製造方法
気に入ったデザインができあがったら、次はそのデザインを実現させるステップに入って行きます。高額な印刷機に投資すること以外では、スマホケースの製造方法には3つの選択肢があります。
オンデマンドプリントサービスを使う
Printful社やCanvathは、スマホケースにデザインを印刷してくれる企業の一例です。このようなサービスを使うと利益率がやや低くなりますが、配送や在庫業務がなくなるので、在庫を抱えたり大量発注したりする必要がなくなります。そして何よりひとつから製造してくれるというのも魅力です。
スマホケースをご自身のShopifyストアで販売する場合には、ネットショップにオンデマンドサービスを統合することで、フルフィルメントの発注やカスタマーサポートを担ってもらうことができます。そうすることで、あなたは売上を伸ばすことだけに集中すれば良くなるのです。
Tシャツ、マグカップ、スマホケースなど、アイテムが何であれ、人々が気に入るデザインを作るのはそう簡単なことではありません。これらのオンデマンド印刷サービスを使えば、特にスリムケースの場合にはリスクを取る必要なく、いろいろなデザイン案を試すことができるようになります。
製造業者を見つける
利益を最大化するためには、取引先となる製造業者を見つけることが重要になります。
Alibaba社は、スリムケースやフォリオケースからバッテリーケースに至るまで、あらゆる種類のスマホケースを製造する中国の製造会社名簿を提供してくれます。
最低発注量(通常10個〜200個以上の範囲)をまとめて購入する必要があるものの、一台あたりのコストがほんの1ドル程度になるのであれば、有利な価格付けをし、売上ごとに利益を得ることが可能になります。
また,地元の製造業者と提携し,自国のビジネスをサポートしたいと思う消費者の関心を引くこともできます。どちらにしても、大量購入をする前に、まずサンプルを必ず依頼しましょう。
また、「売上を上げるために必ずしも在庫を手元に抱える必要はない」ということも注目すべき点です。どのケースを実際に発注するかを決めるには、売上を指標にしてもいいでしょう。そうすれば、売れないケースが大量に手元に残ってしまうという事態を避けることができます。
スマホケースの在庫は大したスペースを取らないので、売れる自信があるものについては、人出の多いショッピングセンターのカートやイベントスペースを借りて対面販売することもお勧めします。
既存スマホケースのドロップシッピング
オリジナルケースを製造する代わりに、ドロップシッピングモデルを採用することも一つの案です。この形態であなたがすべきことは、ウェブサイトを立ち上げて売上を上げることだけです。
この販売モデルの不利な点は、商品管理がしにくいことと利益率が低い点です。ただしそれと引き換えに、商品関連、配送、フルフィルメント業務をする必要がなくなります。
ネットショップでのスマートフォンケース販売
ここまででスマートフォンケースに関する市場、商品、サプライチェーンの詳細がわかったところで、いよいよその販売方法について考えていきましょう。
Etsyや亚马逊などのマーケットプレイスも商品を掲載するには格好の場所ですが,ネットショップを始めて独自のブランドを築き、マーケティング活動を拡大し、長期的なビジネスを構築してみてはいかがでしょうか。またご希望されるようであれば、小規模販売スペースでPOSシステムを使いながら対面販売をすることも可能です。
マーケティングに関しては、試すべきチャネルや手法、そしてそれらを実行するためのリソースを以下の通りご紹介します。
- 検索エンジンマーケティング:検索エンジンマーケティングは、特定のスマホケースを探している人たちにリーチするにはとても効果的な手法です。ユザーが商品検索をする背景には購買意図があります。そのため、検索エンジンマーケティングを駆使することにより、あなたがサポートする機種のケースへたどり着くのに必要な、クリックをしっかりと確保することが可能になります。この手法は、SEO(検索エンジン最適化)を活用した自然検索か、Google広告に料金を支払って実施することができます。
- Facebook広告:ある特定のグループをターゲットにしてオリジナルデザインを売り込んでいくには、Facebook広告を活用して同じような特性を持つ人々に販促をしていくことが効果的です。
- インスタグラムマーケティング: インスタグラムは画像重視のプラットフォームなので、デザインを披露するためには最適な場所だと言えます。また、有料の広告オプション機能も備えているので必要に応じて活用してください。
- インフルエンサーマーケティング:マイクロインフルエンサー、ユーチューバー、インスタグラマーなどのインフルエンサーと提携すると、彼らの影響力を利用してオーディエンスを獲得し、より多くの人たちに対してオリジナルのスマホケースを紹介することが可能になります。
尚、商品説明を書いている時には、できる限り細かい内容まで記載するようにし、何が最大のセールスポイントなのかをしっかりと伝えることを心がけましょう。
素材、耐水性、落下試験の動画など、商品の細かな説明はデザイン以上に商品を魅力的に見せることに大いに役立ちます。
オリジナルスマホケースビジネスの開始準備は万端?
スマホケースビジネスを始めた暁には、競争にどっぷりとはまってしまうことがないよう注意しましょう。他のあらゆる競争市場と同じように、適切なニッチ市場にはたらきかけ、そこにいる顧客に商品を紹介することに重視するよう心がけてください。
時間が経つに連れ、人気デザインやケースの種類に加えて、利益率を高めるための調達方法などが次第にわかってくるようになるでしょう。そこまで行ったら、オリジナル商品の売上が倍増するのも、もう夢ではありません。
よくある質問
スマホケースを製造販売するビジネスのメリットは?
- サイズが小さいため、在庫保管および商品配送が簡単
- 製造コストが比較的安価
- ネットショップおよび店舗での販売が可能
- オンデマンドプリントで低リスクに始めることできる、もしくは大量購入することでより高い利益を獲得することが可能
- スマホ所有者の44%は2年毎に機種変更をすると言われているため、新モデルが出る度に新しい販売機会ができる
スマホケース事業の注意点は?
スマホケースにはどんな種類があるの?
スリムなジェルタイプのケース:スリムケースは一番安価に製造でき、気に入ったデザインにカスタマイズすることができるタイプのケースです。特にオンデマンドでデザインをプリントする場合にはこのタイプが適しています。
バンパーケース:スリムケースと異なり、スマートフォンの側面もしくは縁のみをカバーするものが多いバンパーケース。エッジ部分だけをカバーするミニマルなデザインから、傷を防ぐディテールが追加されているものまでバラエティに富んでいます。
フォリオ/ウォレットケース:フォリオケースとは、画面をホコリや傷から守るために、カバーを前方向に折りたたむタイプのケースのことです。タイプによっては、現金やクレジットカードを収納できる財布機能を備えているものや、支柱として使えるスタンド付きのデザインもあります。
タフケース:頑丈な作りのタフケースはより重量もありますが、ユーザのためにひときわ優れた安全性を確保してくれます。タフケースの商品説明を書く際には、落下試験結果から耐水性に至るまで、あらゆる特徴をしっかりと踏まえて、顧客に安心感を与えることが大切です。
バッテリーケース:バッテリーケースは、他の種類のケースよりも高価であることがほとんどですが、実用性がより高いのも事実です。「もう少し充電しておけば良かった」と思った時には、特にその優れた効果を実感することができるでしょう。
スマホケースを製造するおすすめの方法は?
Printful社やCanvathは、スマホケースにデザインを印刷してくれる企業の一例です。このようなサービスを使うと利益率がやや低くなりますが、配送や在庫業務がなくなるので、在庫を抱えたり大量発注したりする必要がなくなります。そして何よりひとつから製造してくれるというのも魅力です。