小さなブランドの宣伝のためにソーシャルメディアに何かを投稿したことがある人なら、「誰に向かって話しているのかさっぱりわからない」と感じたことがあるのではないでしょうか。誰からも反応がなく、「いいね」もコメントもリツイートもなしということがほとんど。それは決して珍しいことではありません。
でもInstagram(インスタグラム、通称:インスタ)は違います。オーディエンスがどんなに小さくても、投稿には少なくともいくつかの「いいね」やコメントが付くでしょう。優れたハッシュタグを使っていればその傾向は高まります。世界中に10億人以上のユーザー(英語)を持つインスタグラムは、極めて充実したマーケティングチャネルと言えます。この巨大なオーディエンスをフル活用するには、Shopifyの「Instagramでフォロワーを獲得する方法(英語)」をご覧ください。
「インスタグラムを使ってお金を稼ぐ方法」を学ぶことは、事業に強力な効果をもたらします。インスタグラムのエンゲージメントは、Twitter、Pinterest、LinkedInのそれをしのぐだけでなく、Facebookの10倍ものパフォーマンスを発揮してくれます。そう聞くと、なぜもっと多くのブランドがインスタグラムを使っていないのか、不思議に思いますよね。
今日から始めるインスタグラム広告
インスタグラムでショッピング
インスタグラムはさらなる一歩を踏み出すためにShopifyと提携し、インスタグラムのインターフェイスの中で直接商品のタグ付けや「ショップ」タブ画面を提供するようになりました。
このようなインスタグラムのショッピング機能は、フィードで見つけた商品をスムーズに購入できる、優れたチェックアウト体験をユーザーに提供します。
インスタグラムのフィードやストーリーズに商品を追加しよう
インスタグラムの販売チャネルを活用したショッピング機能で、フィードに商品をタグ付けして、エンゲージメントを購入につなげてみませんか。
詳しく見るインスタグラム広告の機能は?
2015年以降、Facebookのセルフサービス広告プラットフォームを通して、誰でも手軽にインスタグラム広告を作成できるようになりました。以来、広告の表示方法からターゲットオーディエンスに至るまで、自ら広告を徹底的に管理することが可能になったのです。スポンサー広告や有料広告とは違い、直接自分のアカウントから広告を配信できるのも魅力の一つです。
セルフサービス形式のインスタグラム広告には、以下のような利点があります:
- 柔軟に変更可能な価格設定
- 手軽に使えるセルフサービス形式の広告プラットフォーム
- しっかりとしたレポート機能で徹底的な管理が可能
- 磨き抜かれたオーディエンスターゲット機能
インスタグラム広告を作成するには2つのオプションがあります。「宣伝」機能を使えば、どんな投稿でも広告として配信することが実現します。これはFacebookの「投稿を宣伝」ボタンと同じようなもの。ここでは、広告をクリックしたユーザーを誘導する場所を定めて、ターゲットオーディエンスとその広告に費やしたい広告料を決めることだけが必要になります。
もう一つのオプションは、Facebook広告マネージャからのキャンペーン配信。Facebook広告マネージャは、インスタグラム、Facebook、その他のプラットフォームにわたって一括で広告を配信できる便利なツールです。
インスタグラム広告はユーザーの購買行動に多大なる影響をおよぼすことがあります。事実、インスタグラムは80%のユーザーの、商品やサービスの購入決定に効果をもたらしていることがわかっています。そのため、事業規模に関わらず、手頃な価格の広告キャンペーンを配信して新しい顧客を見つけ、売上を伸ばすことが可能になるのです。
インスタグラム広告にかかる費用はいくら?
Revealbot社の調査によると、インスタグラム広告の平均費用は以下の通りです:
- 1クリックあたり1.17ドル(クリック単価;CPC)
- 表示1,000回あたり7.01ドル(インプレッション単価;CPM)
とは言え、平均クリック単価はキャンペーンの目的によっても異なります。以下に表示されている通り、インスタグラム広告のクリック単価には、目的によって0.50ドルから7.50ドルの価格幅があります。
さらに平均インプレッション単価もキャンペーンの目的によって異なります。Revealbot社の調査では、表示1,000回あたり2.5ドルから高いものでは35ドルにまでおよぶことがわかっています。
なお、ここにクーポンを追加し、配信広告のコンバージョン強化に役立てることもできます。
インスタグラムの広告料を検討する際には、まず低い金額から試してみることをおすすめします。広告の成果が見えてきたら、1日当たり予算や通算予算を増やすことはいつでも可能です。
次に、広告のターゲットオーディエンスを設定しましょう。インスタグラム広告でも、Facebook広告と同じターゲットを選択することができます
カスタムオーディエンスをすでに設定している場合には、この時点でインスタグラム広告用ターゲットとしても選択することができます。
次に、広告の掲載場所を設定します。キャンペーンを配信することができるFacebook、インスタグラム、Audience Network、Messengerなどのプラットフォームが表示されるので、ここではインスタグラム以外のチェックを外してください。
最適化したい内容、予算、ターゲット、広告配置の設定が完了したら、画面左上の「新しい広告」をクリックするか、初めて作成するキャンペーンである場合には右下にある「次へ」をクリックします。
次の画面ではインスタグラム広告に使うフォーマットのオプションが表示されます。使いたいフォーマットが決まったら、下にスクロールして画像や動画をアップロードします。
ビジュアルファイルをアップロードしたら、さらに下にスクロールすると画面左側にテキストとコールトゥアクションを広告に追加できるオプションが表示されます。
最後に、テキストエディターの右側にインスタグラム広告のプレビューが表示されます。フィードやストーリーズで表示される画面の例は以下の通りです。
間違いがないようであれば、右下にある「公開する」をクリックします。間違いを見つけた場合には前に戻って適宜編集してください。
ステップ4:インスタグラム広告の分析と最適化
初のインスタグラム 広告キャンペーンを公開した後にも作業は続きます。広告が配信された後はその成果をモニターし、いろいろなアイデアを試し、最も効果的なメッセージやクリエイティブな広告、そしてターゲットオーディエンスを見つけていきましょう。
公開済みのインスタグラム広告は、広告マネージャ内で編集してA/Bテスト(ABテスト)を取り込んだり、ターゲットパラメターを変更したり、広告のパフォーマンスのアナリティクスを閲覧したりすることができるようになります。
初めて配信するインスタグラム広告の作成作業は最もハードだと思います。でも一度コツさえつかんでしまえば、2回目からはより簡単になるはずです!
インスタグラム広告のコツ
高度なターゲット手法を使用する
インスタグラム広告にはFacebook広告同様のターゲットオプションがあり、それらは地域性、人口統計、関心、行動、類似オーディエンス、自動化(つまりFacebookに任せた)ターゲットを基にしています。
また、すでにカスタムオーディエンスがいるようであれば、インスタグラムでターゲットとして設定することができます。カスタムオーディエンスとは、ブランドとすでに何らかのかたちで接したことのある人たちのことです。例えば以前ウェブサイトに訪れたことがある人や、Facebookの投稿に反応を示したことがある人、またはアプリを使用している人やすでに問い合わせ先がわかっている人たちのことを示します。
複数の広告フォーマットを試す
複数の広告フォーマットを試してみると、どの広告がターゲットオーディエンスに一番効果的かを知ることができます。例えば、ターゲットオーディエンスが通常の画像広告よりもストーリーズ広告に反応を示すようであれば、ストーリーズ広告により多くの広告料を費やすべきであることがわかります。そうすることでより多くの取引につながり、より少ないコストで、より良い業績を上げることが可能になるのです。
予算の最適化
キャンペーンの広告セット全体の予算配分の最適化には、Facebookのキャンペーン予算最適化機能を使いましょう。このオプションは、Facebookが広告セット全体にわたって継続的に結果につながるチャンスを見つけ、その結果を得るために予算を自動的に配分するという機能です。
TBS Marketing社のCEOトリルス・ヒロン・ギャロ氏は、顧客のためにインスタグラム広告を配信する際に、この手法を使っているそうです。
一つのキャンペーンの中で複数の広告を配信し、どれが最も効果的であるかを見てみてください。その後、最も費用のかかるバリエーションを除けば、どの広告のパフォーマンスが一番優れているかを推測する必要がなくなります。そしていくつかのバリエーションを試して、パフォーマンスの悪い広告を停止するのです。
インスタグラム広告を設定する時は、キャンペーンの予算設定で「予算最適化」を有効にしておきましょう。
インスタグラムの自動化を試す
Eコマースブランドやインフルエンサーがインスタグラムで広告を配信すると、大量のコメントやメッセージが受信箱に届くことがあります。しかし、すべてのメッセージに手動で返信する時間なんてないことがほとんどです。
そんな時、返信のために多くのブランドが使っているのがインスタグラムの自動化機能。時間の節約になると同時に、コメントをくれた人々をコンバージョンへと導くことも可能になります。ManyChatなどのツールを使えば、キーワードの自動化機能で、ユーザーと自動的にエンゲージすることもできます。
そのやり方はいたって簡単。ストーリーからの事前指定されたキーワードを入力しておけば、自動化された会話をインスタグラム Messengerで始めることができます。そこから視聴者の連絡先を集めて、業績目標を達成することに役立つクーポンコードやリードマグネットなどのインセンティブを送付することが可能になります。
インスタグラムマーケティング戦略を最大限に発揮
インスタグラム広告が、優れた業績を達成することに役立つのは明らかです。広告マネージャを使えば、ブランドのイメージに合った広告を手軽に作成し、インスタグラムアプリ内でターゲットオーディエンスを見つけられるようになります。さらに、予期していない広告料に意表を突かれないためにも、1日あたりの予算を決めて、広告費を管理できるようになります。
ぜひご自身のビジネスのために、今日からでも小さなキャンペーンを配信してみてはいかがですか。まずはソーシャルメディアで広告を配信することに慣れて、技術を磨いていきましょう。しばらくすると、ブランドに関連性の高いターゲット顧客を見つけて収益に良い影響をおよぼしてくれる、インスタグラムマーケティングの威力に気がつくのではないでしょうか。
原文:琥珀Cochraneイラスト:雷切尔·汤斯顿翻訳:クリンカース恵子
よくある質問
インスタグラム広告は配信する価値があるの?
インスタグラム広告とインスタグラムストーリーズ広告の違いは何?
インスタグラムでどのように宣伝を打ち出せばいいの?
2. Facebookの広告マネージャで広告キャンペーンを作成します
3. 広告セットを作成します
4. インスタグラム広告の分析および最適化をします