「海外に向けて商品を販売したいけれど、何から始めれば良いのか右も左も分からない。」
こんな悩みを抱えていませんか?
すでにハンドメイド商品を国内向けに販売している人や、海外で売れそうな商品を見つけた人にとっては、日本より人口の多い海外に向けて商品を販売したいと考えている人は、パンデミック後特に多いです。
まずこれらの数字に注目してみましょう。日本の人口は2021年で1億2622万人ですが、世界の人口は約79億5400万人と桁違いの人口の多さです。さらに、世界の越境市場規模は2019年から毎年平均約30%も成長しており、2026 年には 4 兆 8,200 億 US ドルにまで拡大すると予測されています。
国内に限らず、海外に向けてあなたの商品を販売することができると想像してみて下さい。
もし、海外にもあなたの商品を上手く届けることができれば売上は数倍、そしてあなたが行ったことのない国の人達にもあなたの素晴らしい商品の価値を伝えることができます。
今回の記事では、そんな海外販売を始める上での、ネットショップ開業の方法、メリット・デメリット、注意点、そして具体的な成功例(動画付き)や実際にどんな商品が海外に向けて販売されているのかを紹介します。
目次
- 海外販売とは?
- 海外販売のメリット・デメリット
- 海外向け商品の販売方法
- 海外販売に必要なECサイトの機能
- 海外販売ができる海外モール
- 海外向けのネット販売ができる国内サービス
- 海外販売をする上での注意点は?
- 海外販売の成功例(動画付き)
- まとめ
- よくある質問
海外販売とは吗?
海外販売とは、日本の商品や自分の商品(ハンドメイド)などを海外にいるお客様に向けて販売することです。
インターネットの普及により、21世紀の今では個人で簡単にネットショップを開設し、ハンドメイドの商品を自社型ECサイトで販売したり、個人で輸出輸入ができます。
そして、海外販売を行うことによって、世界中にいるユーザーがインターネットを介してオンラインストアにアクセスし商品を探して、注文することができます。
加速するECサイト×SNS×ライブコマーストレンド
海外販売といっても、2022年現在では従来のECサイトで商品を販売するだけでなく、SNSなど様々なプラットフォームを利用して海外販売が行われています。
今話題の越境ECで最先端をいっている中国では、KOLと呼ばれるインフルエンサーがリアルタイムで商品を販売するライブコマースを使って国内に限らず海外に向けても商品をオンラインで販売しています。
中でも「口紅王」として世界的に有名な中国のインフルエンサーである李佳琦(Li Jianqi)は、たったの5分で15,000本の口紅を世界最大級オンラインショッピングモール通販サイト「タオバオ」というプラットフォーム上でライブ配信を行い商品を販売したことがあります。
さらに、彼は中国で最大のセールの日として有名な「独身の日(11月11日)」に、3,600万人以上の視聴者を集めて1億4500万ドル以上の売上をタオバオのライブストリーム上で出しています。各商品の紹介に費やした時間はわずか5分というのもライブコマースの可能性を表しています。
日本での有名なライブコマースの成功例として、「株式会社東京デリカ」は在日中国人KOL(Key Opinion Leader)を起用し、中国年中戦618上でライブコマースを通して2時間という短時間で約300万円の売上を達成しています。
テクノロジーの進化が進むにつれ、海外販売の方法は形を変えているため、常に最新のトレンドを確認することが成功の秘訣です。
海外販売のメリット・デメリット
海外販売の形は時が経つにつれ変わったとしても、根本的なメリットは変わりません。では、海外へ向けて商品を販売する上での最大のメリット、反対にデメリットは何かを見ていきましょう。
海外販売のメリット
新規顧客を獲得できる
海外に向けて商品を販売することができれば、国内の顧客だけに限らず世界中のユーザーにリーチすることができます。
インターネットを介すれば、商品を購入するユーザーは日本にいなくても、地球の裏側にいたとしても、あなたの商品を見つけ、購入することができるのです。
日本では少子高齢化で労働人口が減少し続けており、厚生労働省の予測によれば日本の生産年齢人口は2017年の6,530万人に対して、2040年には5,245万人にまで減少すると見ています。
日本だけに販売販路を狭めずに、世界の総人口に対してあなたの商品を販売することができれば、人口の多い他の経済大国に商品を届けることができ、思いもよらない場所へビジネスを拡大することができます。
初期費用が安い
海外販売をECサイトやSNSで始めれば、実店舗を抱えずに商品を売ることができるため、家賃や人件費、設備費用や管理費など実店舗に関連するコストを節約することができます。
具体的な数字として、実店舗を構える場合は一般的に、最低1,000万円の資金が必要とされています。 毎月の家賃代が20万円以上だとすると、年間で家賃だけでも360万円以上の維持費用が発生します。
海外販売を行う上で、ECサイトを利用すれば初期費用が実店舗を構える場合よりも安く済むため、ネットショップ開設はより手軽にできます。
日本で需要が低くても海外で需要が高い商品がある
もし、個人で海外販売を考えている人が、日本で需要が高くなくても「海外で需要が高い商品」を見つけることができたらならばそれはチャンスです!
海外販売を始めることができれば、それらの商品をパソコンやスマホとインターネットを使って、あなたのネットショップでアメリカや中国などにいる顧客に販売することができます。
特に日本のネットショップは信頼性が高く、顔が見えないオンライン販売では顧客からの信頼度が大変重要になってきます。
海外で売れている商品の例として有名なのは、中古のアニメフィギュアや相撲力士のサイン入り手形、日本酒などがあります。
中でもユニークな日本の商品は海外で需要が高いようです。では一体どんな日本の商品が海外で需要が高いのでしょうか?
ポーランドのeBayでエヴァンゲリオンのたまごっちである「Evatchi」を検索してみると266件も売り出されています。
対して、アメリカのebayでは62件ほど売り出されています。ポーランドの方がたまごっちの人気が高いのでしょうか?
他には、タカラトミーアーツが販売している「おつまみサーバー(The Empire Strikes Snacks)」は海外の個人ブログなどで紹介されているケースが多く人気が高いです。
他にも様々な国で全くジャンルの違う日本の商品が売られており、リサーチしてみることで穴場を見つけ、ニッチな市場を探し出すことができます。
海外販売のデメリット
リサーチに時間がかかる
海外販売を行う上で、ターゲットにする国の文化・商習慣から配送方法、送料、関税、輸入禁止品目など調べることが山ほどあります。
特に、海外のECモールなどに出店する際は、ECモールサイトが日本語対応していない場合が多いので、言語面でハードルが高いです。
ECサイトや商品ページを翻訳する必要がある
自社ECサイトでもECモールに商品を出品する場合でも、商品ページの説明欄など、正しい翻訳がされている文章を用意する必要があります。
自然で正しい翻訳がされていないと、ユーザーの信頼度が下がり、購買欲も下がってしまいます。そのため、ECサイトの言語翻訳をする際は、ネイティブが閲覧しても不自然ではないフレーズや商品説明ページを作りましょう。
セキュリティ対策の徹底
あなたのECサイトやSNSアカウントのセキュリティ対策が甘いと、悪意のあるハッカーがハッキングしてあなたのアカウント情報や顧客情報を盗まれる可能性があります。
ECサイトの場合、ハッカーがあなたのECサイトとそっくり似せたECサイトを構築し、顧客が間違えてそのECサイトで購入してしまうとクレジットカード情報などが不正に奪われたり、偽造品をあなたの顧客に送りつけてしまうかもしれません。
これらのトラブルを避けるために、
- パスワードを強化する
- サイトの常時SSL化
- ファイアウォールやアンチソフトウィルスの導入
- 不正注文対策
- 従業員の内部不正防止
など様々なセキュリティ対策を行う必要があります。
海外向け商品の販売方法
それでは、海外販売のトレンドやメリット・デメリットが分かったところで、具体的にどのようなプラットフォームを使えば海外販売ができるのかを紹介します。
集客力と認知度の高いAmazonなどの有名な海外モールに出品
AmazonやeBayといった世界的にも有名な海外のECモールに出品することで海外販売を実現できます。
集客力と認知度が高いのが最大のメリットである海外のECモールですが、このメリットはかなり大きく、出品した後に集客の手間を省くことができます。
なぜなら、AmazonやeBayといった大手の海外のECモールは世間からの認知度が高く、日常的にも使われやすいプラットフォームに出品することができれば何百万というユーザーが毎日アクセスします。
実際に、中国で1位のシェアを誇る「Tmall(天猫)」には毎月6.99億人のユーザーが訪れています。
他に有名なモール型ECサイト一覧を以下の記事からチェックしましょう!
ネットショップ開業におすすめのサイト20個紹介! メリット・デメリットや注意点は?
海外向けのECサイトを構築する
ネットショップ開設サービスなどを使って、自社型ECサイトを構築することで海外販売を始めることができます。
モール型出品と違って,ネットショップをブランディングしやすく、利益率が高いのが特徴です。
初心者でも構築できるECサイト構築サービスはこちらの記事で詳しく解説されているので、あなたにとって最適なネットショップ運営サービスを選びましょう。
ECサイトとは? 種類・サイト運営方法を成功例とともに紹介!【基礎知識】
SNSで商品を売る
インスタグラムのショップ機能(商品タグ)やライブ機能を利用することでSNSアカウントを運用しながら商品を販売することができます。
インスタグラムだけでなく,Facebookでもショップ機能があり,あなたのECサイトと連携させて商品を販売することができます。Facebookのプラットフォームを利用して商品を販売すれば、顧客のターゲットを絞って広告を出すこともでき、海外のユーザーにもリーチすることができます。
インスタグラムの場合、商品タグを使わずにバイヤーが商品を海外で直接仕入れて、商品画像をアップロードし、購入リンクをプロフィールに貼る販売方法も海外では多くみられます。
SNSでの販売に興味がある方は、合わせてこちらの記事もチェックして周りの人と差別化を図りましょう!
現地の展示会に出展
海外販売を考えていて、あなたのビジネスを海外に展開したいと考えている人は一度現地の展示会に参加・出展することをおすすめします。
現地の展示会に出展すれば、上手くいった場合は契約をその場で結べることもできます。
海外販売をECサイト上でオンラインのみに特化したいという事業者にとっても、買い手は1度でも商品の売り手に会うことができれば、「商品の素晴らしさ」を手に取って感じることができます。
ヨーロッパで有名な展示会としてフランスのパリで行われる「Viva Technology」や、香港で行われる「Mega Show」などに参加すれば、他の事業者が売っている最新の商品も見ることができます。
現地の展示会については伏せてこちらの記事も見てみましょう。
海外販売に必要なECサイトの機能
国内向けに販売する時と、海外向けに販売する時の違いはECサイトの機能にもあります。以下の3つが海外販売のためのECサイトに必要な機能です。
現地の言語への切り替え機能があること
現地の人がECサイトを開いた時に、その国の言語で表示されていないと商品説明も読めず、ECサイトからの離脱率が高くなってしまいます。
Google翻訳のページ翻訳に任せてしまうのも1つの手段ですが、Google翻訳の翻訳は精度が向上しているとはいえ、100%翻訳が合っているとは限りません。
自社サイトを多言語対応させるためには、
- AmazonやeBayといった越境ECモールが提供している機械翻訳を利用する
- 翻訳会社に依頼する
- ASP型ECサイトが提供している翻訳アプリ(Langify)やテンプレートを利用する
などの方法が挙げられます。
ECサイトを多言語化することは、越境ECにおいて競合と差別化するためにも大切な要素なので、以下の記事も確認して多言語対応の重要性をさらに理解しましょう。
海外向けの決済手段があること
海外販売を実現するためには、あなたのECサイトからユーザーが外貨でも購入できる必要があります。そのためには、ECサイトが現地の通貨表示ができる機能とそれらの通貨に対応している決済手段を用意することが必須です。
海外販売を行うECサイトにある商品価格が現地の通貨に表示されるようにプログラムされていないと、ユーザーは商品の値段が分からず決済する際も混乱してしまいます。
代表的な決済手段としては、「PayPal(アメリカ)」、「Stripe(アメリカ)」、「Alipay(中国)」が有名です。
ベネズエラのバーガーキングやカナダのKFはビットコイン決済をすでに導入していますが、ECサイトでもShopifyの様に暗号通貨決済導入が可能になるサービスも近い将来次々と出てくるでしょう。
海外発送の対応ができること
海外販売を成功させるためには、ユーザーが購入した商品を安全に、間違いなく届ける必要があります。そのためには海外発送の送料の表示を明確にすることや、海外の住所を入力可能にすること、そして商品の配送手段も決めて配送コストを知っておく必要があります。
越境ECでユーザーが商品を買う際に、「関税」が購入者側にかかることは初めて越境ECサイトを利用するユーザーは知らない場合が多いです。
そのため、商品購入ページでは商品の金額+配送料+関税の金額が明確に表示されていることが望ましいです。
海外発送のためには、Easy Rates Japan Postというアプリを使って日本郵便の配送方法や料金が表示される機能を使用することもできます。
また、自分で海外発送をするのが面倒な場合は、海外発送代行サービスを利用するのも1つの手段です。手数料はかかりますが、場合によっては海外発送代行サービスを利用した方が配送コストを抑えられることもあります。
「転送Japan」や「ロケーションズ」は越境ECでも有名な海外発送代行サービスです。
海外販売ができる海外モール
冒頭で紹介した海外のECモールには具体的にどのようなECサイトが存在するのでしょうか?以下が世界的に有名な海外のモール型ECサイトです。
Amazon
日本でも日常的に利用している人が多いAmazon、越境ECに挑戦したい人にとってはまずはこのECサイトを思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?
月に39.99ドルのプランから始まっており、販売手数料もありますが、世界的にユーザー数が随一なプラットフォームを活用するのも良い判断でしょう。
eBay
世界最大級の海外モールとして知られているeBayは海外販売を始める上で人気なECサイトのうちの1つです。
販売手数料の計算が少しややこしいですが、Amazon同様世界的にみてもユーザー数が多く、珍しいものでも売れやすいです。
Tmall Global (天猫国際)
中国で最大の越境ECプラットフォームである「Tmall Global」は日本企業が中国に進出したい時に最も多く使われる越境ECプラットフォームです。
販売するまでの手続きは煩雑ですが、成功すれば売上額は日本では想像できない桁違いの数字になるでしょう。
JD Worldwide(京東全球購)
Tmall Globalと同等の人気な越境ECプラットフォームです。中国での越境ECビジネスを考えている人はTmall GlobalかJD Worldwideを選択肢に入れる人が多いです。
Etsy
世界最大規模のハンドメイドを販売できるアメリカのECサイトです。あなたのハンドメイド商品を海外販売したいと考えている場合は、Etsyのサイトを閲覧してあなたの商品と似た商品を比べてみましょう。
海外向けのネット販売ができる国内サービス
海外販売を行うためには具体的にどのようなサービスが存在しているのでしょうか?
以下のサービスは海外販売に対応している国内サービスです。
Shopify
世界175カ国以上で利用されているカナダ発のShopifyは、170万店舗以上が利用している世界最大のECプラットフォームサービスです。
デザイン性が高く、初心者でもネットショップのカスタマイズがしやすいです。また、Shopifyアプリを活用して在庫管理や海外発送をスムーズに進めることができます。
カラーミーショップ
国内最大級のネットショップ作成サービスとして知られているカラーミーショップは、2022年4月時点ですでに4万店舗以上が導入しているサービスです。
BASE
無料のASP型ECサイトとして有名なBASEは、2021年に140万以上のネットショップが開設され、ネットショップ開設実績4年連続ナンバーワンに選出されました。
年会費と月額費用が無料で手軽にネットショップを作成できます。
STORES
BASEと同様、無料のASP型ECサイトであるSTORESは、PCからだけなくスマホからでもネットショップを開設できるため、誰でも簡単にネットショップを開設できます。
他の海外販売におすすめなECサイト一覧もチェックしてみましょう。
ネットショップ開業におすすめのサイト20個紹介! メリット・デメリットや注意点は?
海外販売をする上での注意点は?
海外販売を始める前に、どのようなことを知っておくことで後に驚かずにいられるのでしょうか?
関税がかかる
海外に商品を発送する際は、配送料の他に「関税」がかかります。
関税の手続きは面倒なので、手続きに必要な書類準備や知識をあらかじめ身につけておくことが大切です。
ちなみに消費税に関してですが、日本で商品を仕入れたものを海外に輸出する場合は、一定の条件を満たした場合消費税が還付されます。
消費税還付についての情報は国税庁から確認できます。
送料が高い
越境ECでは国内配送と違って、海外発送の際にかかる送料が高いのがネックです。
越境ECサイトで購入することに慣れていないユーザーは、この配送料金が高いことから購入を躊躇してしまうケースも少なくありません。
配送が遅れる可能性がある
時期によっては配送が遅延する可能性があり、災害や新型コロナウィルスの影響で物流がスムーズではないこともあります。
対策としては、あらかじめお客さまに配送の遅延の可能性があることや、配送状況を明確化することによって顧客への安心感を守ることができます。
詳しい海外への発送方法はこちらの記事をチェックしましょう。
国によって輸入禁止の商品や成分がある
国によっては輸入禁止の商品や成分があることを知っておきましょう。
商品をリサーチする段階で分かる情報は多いですが、海外発送する際に必ず確認しておきたいポイントのうちの1つです。
例えば、ドバイでは日本の醤油が輸入禁止されていますが、なぜだか分かりますか?
日本の工場で作られた醤油には、「アルコール」が3%程含まれているからです。
イスラム教が国の宗教であるアラブ首長国連邦では、飲酒はタブーとされています。
そのため、中東の地域で醤油を売るためにキッコーマンは「ハラールしょうゆ」を開発し、アルコールが含まれていない醤油を販売しています。
2017年にアラブ首長国連邦の気候変動・環境省がキッコーマンの醤油の輸入を禁止するまでは、ドバイでは日本で製造されたキッコーマンの醤油が輸入されていたそうですが、突然このような報道があったようです。
この例からも分かるように、突然思いがけない商品が輸入禁止になるケースもあるので、現地のニュースにも常にアンテナを張っていなくてはなりません。
顧客対応のための人材・システムの必要性
顧客のお問い合わせメールや電話対応のためには、日本語だけでなく顧客がいる現地の言語に対応させる必要があります。
機械翻訳だけでもなんとかなるかもしれませんが、確実に顧客のクレームやトラブルが分からないとユーザーの満足度が落ちてしまい、リピーター顧客になってくれる可能性は大幅に下がってしまいます。
そのため,お問い合わせ対応に対応できる人材やシステムの準備が必要となります。
販売先の国の経済・政情の理解
販売先の国の政治や経済の最新情勢並びに世界情勢を把握しておくことで、為替変動のリスクに対応できたり、物流状況の情報もすぐにキャッチできます。
これらの情報を理解することは、顧客への満足度を高めるための事前の行動をとることができるので、海外に向けて海外販売を考えているネットショップ運営者はニュースを毎日チェックしましょう。
海外販売の成功例(動画付き)
海外販売のメリット・デメリットや注意点などを踏まえた上で、どのようなネットショップが開業してから成功したのでしょうか?
ここからは、実際にネットショップを開設して海外販売に成功した事例を紹介していきます。
世界と繋がる窓:Atmoph
アトモフがネットショップで販売している「Atmoph Window(アトモフ ウィンドウ)」は動画と音だけでまるでその場にいるかのような体験ができる「デジタル窓」です。
ドラえもんの「どこでもドア」を想像させるこの画期的な商品は、もともと任天堂で働いていた姜京日さんと中野恭兵さんによって開発されました。
海外販売を考えるきっかけになったのは、先行予約販売から始めたクラウドファンディングだと上のインタビュー動画で姜京日氏は語っています。
日本からだけではなく、アメリカやカナダ、そしてヨーロッパなど世界中からの購入者がいたので、そのままオンラインで海外へ向けて商品を届けたいという想いから、今ではディズニーとのコラボ商品や「Atmoph Window 2」という従来のAtmoph Windowからアップデートされた商品を生み出しており、ネットショップ開業してから成功への道を辿っています。
AKEBONO TEA
田中美怜(みさと)さんは、日本茶を日本だけではなく、海外の人にも広めたいという想いから、日本茶にハーブやスパイスを取り入れた「AKEBONO TEA」のお茶のビジネスを始めました。
日本茶を海外の人に受け入れてもらいやすいように、海外の紅茶の様にハーブやスパイスを日本茶に混ぜても良いのではないかという素晴らしい発想から生まれた「AKEBONO TEA」は、国内でも海外でも大人気のオーガニックティーブランドとして成功しています。
身長155cm以下の女性向けアパレルブランド: CHOCHINA
CHOCHINAは身長155cm以下の女性向けアパレルブランドです。
創業者の清水葵さん(151cm)と田中絢子さん(148cm)は、欲しい服をネットショップで買おうとしても、なかなかシルエットや丈の長さが合う服がなかったことなど、小柄であることから服選びに課題感を感じていました。
その問題解決のためにネットショップを開業し、今ではインスタグラム上でライブ配信を行い、コメント欄で商品企画をフォロワーさん達と一緒に行ったり、意見をもらうなど顧客第一で、SNSを活用してネットショップビジネスを展開しています。
清水さんと田中さんは、後に海外展開することを視野に入れ海外対応しているShopifyのネットショップ作成サービスを選んだとインタビューで語っています。
Fair Havens
字幕ボタンをクリックすれば、日本語字幕でJason TayとKarenの成功ストーリーが聞けます。
FairHavensの共同創設者であるJason TayとKarenはシンガポールからのGMOを含まないナチュラスキンケア製品(石鹸、保湿剤、ボディバーム、エッセンシャルオイル)をアメリカ、イギリス、そしてシンガポールに向けてAmazonで販売しています。
Amazonで販売する以前、Jasonは教師、Karenは弁護士だったためビジネスに関する知識がなく、実店舗を開くか、Amazonのプラットフォームを利用してオンライン販売するかの2択に絞った結果、Amazonでの海外販売に成功し、総売上の半分以上がAmazonからのものだとインタビューで語っています。
中古のバック・ジュエリーの販売
DCPエンタープライズの店長である岩堀来弥氏は、eBayで中古のバックや中古のティファニーのジュエリーなどを販売しています。店舗での買い取りや販売も行っているそうですが、なんと90%以上の売り上げがECサイトから出ているそうです。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、海外販売の最新トレンドやメリット・デメリット、海外向け商品の販売方法や、海外販売のためのECサイトに必要な機能、そして海外販売を始めるために使える国内・海外のモール型ECやネットショップ作成サービスを紹介しました。
記事の最後には、実際にネットショップを開業してどのように海外販売を成功したのか、成功者のインタビュー動画も掲載しましたので、よりどのようなビジネスが海外販売をする上で成功できるのかイメージが付いたのではないでしょうか?
あなたのアイディアや商品を国内だけに販売するのではなく、現代のテクノロジーを駆使して海外にも販売することができれば、記事で紹介した成功者達のように輝くことができるでしょう。
よくある質問
海外販売とは吗?
越境ECとは?海外にビジネス展開する方法や最新トレンドと成功例を解説【2022】
個人で海外向けネットショップを始めるには?
・集客力と認知度が高い海外モールに出店
・海外向けのECサイトを構築する
・SNSで商品を売る
・現地の展示会に出展する
海外販売を始めるにはいくら必要?
海外販売を始めるリスクはなに?
・関税がかかる
・送料が高い
・配送が遅れる可能性がある
・国によって輸入禁止の商品や成分がある
・顧客対応のための人材・システムの必要性
・販売先の国の経済・政情の理解