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ノートパソコンで小規模ビジネス向けローンの申し込みを行っている女性。

スマホ決済とは?やり方や種類、おすすめのアプリ

スマホを使ってレジで会計をしている人を見たことがある人も多いと思います。これはスマホ決済と呼ばれる支払い方法で、便利さとお得さで利用者が増えています。

今回はスマホ決済初心者のために、スマホ決済とは何か、やり方やおすすめアプリ、選び方などを解説します。導入を検討している店舗もユーザー視点を学んで参考にしてください。

目次

スマホ決済とは

スマホ決済とは?

スマホ決済とは、スマートフォンのアプリを利用して支払いを行う決済方法です。キャッシュレス決済のひとつであるモバイル決済と同じで、スマートフォンの他にスマホと連携して使うスマートウォッチでの決済も含まれます。

キャッシュレス決済の比率は年々伸びており、2022年には36%に達しました。経済産業省はキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという目標を掲げているため、今後も利用者は増加すると考えられます。

スマホ決済の種類

スマホで支払いをする

1. QRコード決済

専用アプリで店舗のQRコードを読み取る、またはスマホに表示されるQRコードを店舗側に読み取ってもらうことで支払いをします。

ほとんどのスマホで利用でき、還元や割引などのキャンペーンがあることもあります。PayPay(ペイペイ)や楽天ペイなどがこれにあたります。

2. 非接触IC決済

専用端末にスマホをかざすだけで支払いできる方法で、タッチ決済とも呼ばれます。アプリの起動なども必要ないので、スピーディーに会計ができるのがメリットです。

Suicaなど交通系電子マネーを利用できるほか、一部のアプリではクレジットカードも設定できるため、電子マネーのチャージをせずに使えます。Apple PayやモバイルSuicaなどがあります。

3. キャリア決済

契約している携帯会社の利用料の支払いと合わせて、アプリでの課金やネットショップでの買い物で発生した代金を支払うことができます。クレジットカードがなくても利用でき、電子マネーのチャージなども必要ないため手軽です。オンラインでのショッピングで使えるものがほとんどですが、実店舗でのキャッシュレス決済に使えるものもあります。

NTTドコモのd払い、auのauかんたん決済、SoftBankのソフトバンクまとめて支払いなど大手キャリアが提供するもののほかに、mineo(マイネオ)や楽天モバイルなどが一部で使えるキャリア決済を提供しています。

スマホ決済アプリ

スマートフォンアプリ

スマホ決済の種類ごとに、いくつかアプリをご紹介します。

PayPay(ペイペイ)

QRコード決済のアプリで最も利用者が多いのがPayPayです。2018年の大規模キャンペーンで知名度を上げ、その後の国によるキャッシュレス・ポイント還元事業も後押しとなり加盟店と利用者が増加しました。

キャンペーンやクーポンなどでお得に買い物ができるだけでなく、公共料金の支払いや個人間での送金もできます。

決済の種類

QRコード

加盟店

344万(2021年)

支払い方法

チャージ:銀行口座、セブン銀行またはローソン銀行ATM、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いから

クレジット払い:2025年以降はPayPayカードのみ


楽天ペイ

楽天ペイは楽天グループが提供するスマホ決済アプリで、他の楽天サービスと併用することで還元率が上がったりポイントを二重で受け取ったりできます。

さらに、タッチ決済(NFC)対応Androidであれば、楽天カードを登録してタッチ決済対応店舗での非接触IC決済が可能なため、ひとつのアプリで2通りの決済方法が利用できます。

決済の種類

QRコード、非接触IC決済(一部)

加盟店数

600万(2022年)

支払い方法

クレジット払い:Visa、Mastercard、JCB(一部店舗不可)、American Express(一部店舗不可)

デビットカード払い:即時払い

口座引き落とし:楽天銀行から即時払い

チャージ:楽天銀行または楽天カードから


行支付(ラインペイ)

LINE PayはメッセンジャーアプリであるLINEが提供するスマホ決済アプリです。LINEを利用している人であればすぐに登録できます。

個人間での送金や銀行振り込みのほかに、請求書のバーコードを読み取ることでアプリ上で支払いを完了させることも可能です。

決済の種類

QRコード、非接触IC決済(一部)

加盟店

309万(2019年)

支払い方法

チャージ:銀行口座、セブン銀行ATM、LINE Payカード、ファミリーマートマルチコピー機から


Apple Pay(アップルペイ)

Apple PayはAppleが提供するスマホ決済アプリで、iPhoneやApple Watchなどのデバイスに内蔵されています。クレジットカードやSuicaなどを登録するだけで使えるため、iPhoneやApple Watchユーザーは手軽に使い始めることができます。

各種キャッシュレス決済をひとまとめにするアプリなので、会計時にどの電子マネーを利用するか伝えて支払いをします。Apple Pay対応店、対応する電子マネーの加盟店で利用できるほか、海外でも利用できるのが特徴です。

決済の種類

非接触IC決済

加盟店

Suica・PASMO・ICOA、iD、QUICPay、nanaco、WAONの加盟店

支払い方法

チャージ:Suica・PASMO・ICOA、nanaco、WAON

クレジット払い:iD、QUICPay、国内の主要なクレジットカード


モバイルSuica(モバイルスイカ)

モバイルSuicaはJR東日本が提供する交通系ICカードSuicaのモバイル版です。電車や新幹線の乗車に使えるほか、電子マネーで買い物ができます。

JR東日本のクレジットカードであるビューカードを登録すると、改札機にタッチするだけでチャージできるオートチャージ機能も利用でき、チャージの手間を省くことができます。

決済の種類

非接触IC決済

加盟店

Suica・PASMO・ICOA、iD、QUICPay、nanaco、WAONの加盟店

支払い方法

チャージ:クレジットから、駅のコンビニ(NEWDAYS)、主要コンビニ、セブン銀行ATM、駅の対応チャージ機


スマホ決済のやり方

スマホ決済

スマホ決済を利用する前に、実際に支払いが発生するタイミングを確認しておきましょう。決済のタイミングは3種類あり、「前払い」「即時払い」「後払い」に分けられます。

前払い

前払いは会計前にスマホにお金をチャージしておく方法です。電子マネーを使う非接触IC決済や、アプリにお金をチャージするQRコード決済などが前払いに該当します。

前払いのメリットはチャージした範囲内で利用できる点です。チャージする金額を自分の中での限度額として設定すれば、使いすぎを防ぐことができます。

デメリットは残高を常にチェックする必要があり、チャージする手間がかかる点です。

即時払い

即時払いは、デビットカードのように決済と同時に登録した口座から代金が引き落とされる支払い方法です。口座残高の範囲内でしか利用できないため、クレジットカードに抵抗のある人でも利用しやすい方法です。

前払いと同様に残高を確認しておく必要があります。

後払い

クレジットカードのように、決済の後のタイミングで実際の支払いが発生する方法です。クレジットカードを登録する非接触IC決済やキャリア決済がこれに当たります。

残高を気にせず使えるのがメリットですが、そのぶん使いすぎてしまう可能性があるのがデメリットにもなります。


スマホ決済はアプリや決済の種類ごとに使用方法が異なりますが、全体の流れは同じです。ここでは共通する大まかな流れを解説します。

1. スマホのロックを設定する

スマホ決済を利用し始める前に、スマートフォン自体のセキュリティを高めておく必要があります。より安全性の高いロックに設定しておきましょう。おすすめは指紋認証や顔認証などの生体認証です。

2. アプリをインストール

使用するアプリをスマホへインストールし、アカウントを登録します。

3. 支払い方法を設定

支払い方法を設定します。クレジットカード登録や銀行口座登録には本人確認などが必要になります。

4. 支払い

登録が完了したら、あとは使うだけです。決済の種類によってやり方が変わります。

  • QRコード決済の場合:スマホにバーコードを表示させ、それをお店の人に読み取ってもらう方法と、お店に置かれたQRコードをスマホ決済アプリの読み取り画面で読み取り、支払い金額を入力してお店の人に確認してもらい、支払うボタンをタップする方法があります。
  • 非接触IC決済の場合:対応端末にスマホをかざすだけです。
  • キャリア決済の場合:ネットショップなどの支払い手続きの指示にしたがって決済します。

スマホ決済のメリット

スマホ決済成功

簡単でスピーディー

スマホ決済のメリットは、なんと言ってもその手軽さと速さです。スマホを出すだけで支払いができるため、会計時に現金を出すのにもたついたり、クレジットカードを読み取らせて暗証番号を入力したりという手間がなく、すばやく会計を済ませることができます。

クレジットカードを使うのはためらってしまいがちな少額の買い物でも、スマホ決済なら気軽に使用できるのもメリットと言えるでしょう。

衛生的

QRコード、非接触IC決済、キャリア決済、どれをとっても現金やお店の機器に触れる必要がなく衛生的です。不特定多数の人が触れる現金や暗証番号入力のキーパッドなどに触れずに会計ができるのは大きなメリットです。

ポイントやキャンペーンでお得

各アプリでポイント還元やキャンペーンなどを行っていて,現金で買い物をするよりもお得なのも魅力のひとつです。ポイントカードと併用できるアプリではダブルでポイントが付与されたり、提携カードと紐付けることで還元率が上がったりしてさらにお得になることもあります。

支払い履歴が残る

スマホ決済はデータで管理されるため、支払い履歴もアプリ上で確認できます。手軽にチェックできるため、自分の使用状況や残高も確認しやすく、使いすぎ防止や家計簿をつけるのにも役立ちます。

セキュリティが高い

アプリにカード情報や銀行口座を登録することに抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、現金やいくつものクレジットカードを持ち歩くよりも安心です。カード情報の暗号化で情報漏洩の心配はなく、クレジットカードを直接渡さないため、番号を見られてしまったりスキミングされてしまったりする心配もありません。


導入する店舗側のメリットは、こういった利点を得られることで顧客の購買体験が向上することや、利便性から常連客がうまれること、現金集計の手間が減ることなどがあげられます。

スマホ決済のデメリット

スマホ

スマホのコンディションに左右される

スマホを利用して支払いをするため、バッテリー切れや画面の不具合、電波環境などで決済ができなくなる可能性があります。

バッテリー切れに関しては、モバイルバッテリーを用意することで不測の事態にも備えることができます。

加盟店でしか使えない

利用するスマホ決済に対応している店舗でしか使えないのが最大のデメリットです。

スマホ決済を導入する前に、自分がよく利用する店舗が加盟しているのかよく確認すると良いでしょう。

設定が必要

スマホ決済アプリは支払い方法などを設定しておく必要があります。特に本人確認が必要な場合は少し時間と手間がかかります。


導入する店舗側のデメリットは、手数料の発生や、QRコードや読み取り機などを設置する場所が必要となることなどです。

スマホ決済アプリを選ぶポイント

チェックリスト

利便性

アプリによって使える店舗や決済の種類に違いがあります。自分がよく使う店舗がアプリに対応していなかったら元も子もありませんので、事前に確認しましょう。お店に行った際、レジに掲示されている対応アプリを確認しておくのも良いでしょう。

また、通勤や通学などで電車を使うことが多い場合は、どの交通系ICカードに対応しているのかも重要です。定期券や改札の入退場に使えるものを選ぶことで、利便性がさらに高まります。

お得さ

それぞれのアプリでポイント還元やキャンペーン、クーポンなどが提供されています。加盟店での利用に応じた割引などもあるため、頻繁に利用する店舗が割引対象かどうかなど、還元率だけでなく自分に合ったお得さを基準に選ぶのもおすすめです。

登録するクレジットカードごとに還元率が違うこともあるため、所持するカードがどのアプリだとより還元率が高くなるのか調べるのも良いでしょう。

アプリを提供する会社の他サービスを併用することで還元率がアップしたり、ポイントが多くなったりする場合もあります。

支払い・決済方法

支払いの方法や決済の種類も自分に合ったアプリを選ぶポイントです。スマホ決済に求めるものがスピーディーさであれば非接触IC決済ができるアプリを選ぶのが良いですし、利用したい店舗にICカードリーダーが導入されていないのであれば、QRコード決済ができるアプリに決まるでしょう。

設定できるクレジットカード、チャージの方法も判断材料になります。チャージして使いたいのであれば、チャージの方法や可能な場所が自分にとって不便ではないか、オートチャージ機能はあるかなどを考慮します。

また、前払い・即時払い・後払いといった実際に支払いが発生するタイミングも大切です。使いすぎを防ぎたいのであれば前払いや即時払いになるものを選ぶと良いでしょう。

トラブルサポート

不正利用時やスマホの紛失時などトラブルが発生した際に迅速にサポートしてもらえるかどうかも重要です。対応する窓口の有無や営業時間なども確認しましょう。

利用時にメールで通知してもらうと心当たりのない決済にすばやく気がつくことができるため、利用通知などの機能の有無もチェックすると良いでしょう。

まとめ

スマホひとつで簡単かつお得に支払いができるスマホ決済は、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことでより便利に使うことができます。それぞれのアプリの加盟店や提携する電子マネー、クレジットカードを確認して、自分にぴったりなスマホ決済を導入しましょう。

スマホ決済についてよくある質問

スマホ決済は危険じゃない?

スマホ決済は危険ではありません。クレジットカード情報や銀行口座情報を登録することに不安を感じる人もいると思いますが、登録時には本人認証などがあり、カード情報なども暗号化されるため第三者に盗み取られるリスクが低くなっています。

クレジットカードを直接やりとりするのは番号を盗み見られて悪用されたり読み取り機で情報を抜き取られたりするリスクがあるため、スマホ決済の方が安全とも言えます。

より安心して使うために、スマートフォン自体のセキュリティを高めるためにロックを生体認証にする、スマホ決済の利用通知を受け取るようにするなどしましょう。

スマホ決済とモバイル決済の違いは?

スマホ決済はモバイル決済の一種で大きな違いはありません。スマホ決済はモバイル決済の中でもスマートフォンやスマホと連携したスマートウォッチを使った決済のことを言います。

レジでのスマホ決済のやり方は?

決済の種類によって異なります。QRコード決済の場合は、スマホに表示させたバーコードをお店の人に読み取ってもらうことで決済が完了するやり方と、お店に置かれたQRコードをスマホ決済アプリの読み取り画面で読み取り、支払い金額を入力してお店の人に確認してもらい、支払うボタンをタップして決済が完了するやり方があります。

非接触IC決済の場合は、レジにある読み取り機にスマホをかざすだけで、アプリを起動させなくても決済できます。

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