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ノートパソコンで小規模ビジネス向けローンの申し込みを行っている女性。

オリジナルデザインのアパレルをオンデマンド印刷で世界へ販売 本業とリンクするブランドを立ち上げたCHA2のストーリー

自分でデザインしたオリジナルのアパレルやグッズをECサイトで販売できたら。本業とリンクさせて、自分のブランドを立ち上げることができたら。いまは、そうした夢を容易に実現できるようになりました。映像作家として高い評価を得ているCHA2(チャツ)こと松浦啓文さんもその一人。独特の感性、センス、世界観を反映したアパレル製品は国内外のファンを獲得し、本業との相乗効果を発揮しています。CHA2さんにオリジナルブランドをスタートした理由やこれからの計画についてお話を伺いました。

■作家性を前面に出そう

大胆にデザインされた文字が踊るモノクロのTシャツ、ネックガード、レギンス、キャップ、アスレティックショーツ。一度目にすると目が釘付けになる。そんな強烈な個性を放つアパレルブランドC2は、映像制作会社トリコを運営するアーティストのCHA2さんが立ち上げました。

C2のECサイトには熱狂的なファンが多く、海外からも問い合わせや注文が絶えません。映像作家がなぜアパレルのブランドを手掛けるに至ったのか。話は5年前にさかのぼります。

CHA2さんは当時、広告代理店や企業からの依頼を受けて動画やテレビ番組のタイトル映像などを作成していました。仕事自体は順調だったものの、次第にこの先の展望を考え仕事のやり方に行き詰まりを感じるようになったといいます。

そこで、CHA2さんは思いきって自身の作家性を前面に打ち出し始めます。クライアントから仕事を受注し映像を制作して納品する。そうしたクライアントワークが主体ではなく、自分自身の個性や価値を認めてもらった上で仕事を発注してもらおうと考えたのです。

「僕は前職でiPhone、Macなどのアプリ開発会社に在籍していたんですが、当時お世話になった、その会社の社長さん自分にあった働き方は何なのかの相談をしたら、『個人のアート活動をどんどんやっていった方がいい今は企業体であるという信頼感よりそこで働く人ひとりひとりに信用が求められる』とアドバイスされました。オンライン化が急速に発展し、SNSの進化もあり、さらに様々な個性が認められ多種多様な文化が求められています。今は個人の発信力がものをいう時代。今がチャンスだとシフトチェンジすることにしました」

最近では、CHA2さん作家性が気に入ったという理由で仕事が発注されることが増えてきて、0%だったアート活動の収益化が今では40%ほどがアート活動とアパレル業務によるものになりました。最初から「仕事ありき」ではなく、「あなたの世界観が好き。CHA2さんは目標を着実に達成しています。

■Printfulで作った全面プリントのTシャツが大ヒット

本業でシフトチェンジを果たした5年前。松浦さんはアパレルブランドを立ち上げ,ECサイトをオープンしました。

「理由はシンプルです。自分が好きなモノを具現化しようと考えた。具体的に言うと、サイバーパンクというか、近未来の世界ですね。先ほど話した社長さんが、TシャツをShopifyで販売している方に引き合わせてくれた影響も大きいですね。その方はShopifyとPrintfulを連携させたECショップを運営しており、僕もその方にShopifyとPrintfulを使ったECサイトを作って頂きました

ラトビア生まれのPrintfulは、無在庫、小ロットでオリジナル製品をデザインできるオンデマンド印刷&ドロップシッピングサービス。CHA2さんはこのサービスを利用して、まずはTシャツ5点からオリジナル製品の販売をスタートしました。

「いまから見るとかなりおとなしめのデザインでした。始めたばかりであまり自信がなかったし、その方が売れると思ったんです。でも、まったくダメでしたね。2年間、数枚のTシャツしか売れなかった。それも友人が買ってくれたものです(笑)。動き出すようになったのは、2018年に全面プリントを使い、これまでの「これならだれでも着れる無難なデザイン」から、「自分のテイストを前面に打ち出した大胆なデザイン」に方向性を変えました。

全面プリントとは、前身頃、後ろ身頃はもちろん、袖や襟、肩口など、文字通り全面にプリントを入れられる手法のこと。Printfulの強みとなる技術でもあります。

CHA2さんは、個人規模のECショップではどこかで見かけた事のある消極的で中途半端なデザインでは売れないと考え、臆すことなく自らが感じている「近未来のワクワク感」を活かした全面プリントのTシャツを作成。このアイテムが、松浦さんが作った動画とひも付き、大ヒットを記録します。CHA2さんならではの価値観とセンスを活かしたアパレル製品と本業の映像作品が見事な相乗効果をもたらしたのです。

■InstagramとShopifyとの連携機能が海外ファンの購買を促進

現在、Printfulで制作し、Shopifyで販売しているアイテムは全部で37種類あります。Printfulの魅力を松浦さんはこう語ります。

「国内にも同様のサービスがありますが、Printfulはデザインを印刷してから縫製するのでとにかく仕上りが綺麗なんですよ。在庫を抱えずにオリジナルグッズを販売できるのもありがたい。難点をいえば、商品によっては海外生産・海外発送なので国内向けには納期が長いこと。ただ、日本にも提携企業が増えたので改善されることを期待しています。コストもかかりますが、僕はたくさん作って安くばらまくつもりはありません。の世界観共感してもらい、ニッチなこだわりが伝わる人愛されるショップにしたいと思いますほかに望むとしたらパッケージでしょうか。オリジナルのロゴをパッケージに印刷できるならもっと商品の見栄えが良くなり価格をアップ出来るかもしれません

Shopifyを使ってみての感想も聞いてみました。

「最初からShopifyでECサイトを作り込んでもらったので、不便なく使っています。日本語対応も進んできているので助かりますね。とくに便利に使っているのが返金処理機能でしょうか。たまに、あて先不明で商品が戻ってきたり、これは海外配送あるあるなのですが配達の途中で行方不明になることがあるんですよ。そうしたときも返金が一発でできるので楽ですね。あとは、Instagramと連携できる点です。日本のお客さんはTwitterからECサイトに来られる方が大半ですが、海外のお客さんは圧倒的にInstagramから流入される方が多いのです

■テックウェアをカルチャーとして確立させたい

現在、C2の顧客の80%は男性で、年齢は25才から45才。サバゲーと呼ばれるサバイバルゲームのファンや、アーマー勢(鎧のようなコスチュームを着用して写真を撮影したりするコミュニティ)、そして漫画家の3つに分けられるとか。

SNSを通じてファンとの交流も活発です。買った服を着用して、写真に撮って送ってくるフォロワーさんもいれば、「買ったよ」「届いたよ」とこまめに連絡をくれる人、「それどこで作っているの?」と尋ねてくる人まで、さまざまな声がダイレクトに寄せられています。CHA2さんの世界観がそれだけ国境を超えて、多くの人の興味と関心、共感を得ている証拠でしょう。

映像作家として将来的に目指しているのは映画の制作。その実現に向けて、いまはいろいろな人とのめぐりあいを大事にしながら、自らのネームバリューを上げていく段階だと松浦さんは話します。

「映画を作るにはたくさんの才能が必要です。とりわけ意気投合できる脚本家さんと知り合いたい。焦らず、資金調達をしながら、作家性をどんどん打ち出していきたいと思います」

CHA2さんが語る「近未来のワクワク感」がお話からも、Tシャツなどアパレル製品からも伝わってきました。この後、松浦さんがどんな未来を描き、そこからどのような映像作品が生み出されていくのか。多くの人が注目しています。

まとめ

C2とは?

映像作家として高い評価を得ているアーティストのCHA2が運営しているアパレルブランドです。

C2がオリジナルグッズ販売に使用しているECプラットフォームは?

Shopifyを使用してオンラインストアの運営を行っています。

C2が使用しているオンデマンド印刷サービスは?

Printfulを使っています。

C2の集客に使っているサービスは?

主にInstagramとTwitterからの流入がメインとなっています。

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