昨今、インスタグラムマーケティングを活用してブランドのプレゼンスを高めることは、小規模ビジネスのオーナーとしてはもはや常識であると言えるかもしれません。
しかしインスタグラム(インスタ、Instagram)アカウントに登録してプロフィールを作成したものの、いつも行き詰まってしまい、何を投稿していいのかわからなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
「自分もそうだ」と思った人は、一人だけではないはずです。
インスタで定期的にコンテンツを作成することは容易なことではありません。マーケティング企業のBuffer社の調査によると、インスタグラムのアルゴリズムに対応するには、少なくとも一日当たり1.5回の投稿(英語)が必要だということもわかりました。
とは言っても、インスタフィードの内容を新鮮に保ち、フォロワーとエンゲージメントを維持する方法はたくさんあるのでご安心ください。なお、オーディエンスを拡大したいという方は、Shopifyの「インスタグラムでフォロワーをもっと増やす!」をぜひチェックしてみてください。
ここでは、インスタで投稿すべき内容に着目し、皆さんのビジネスに応用できるアイデアや事例を紹介していきます。さらに、インスタマーケティング戦略を実践するための投稿スケジュールの作成方法や、商品を宣伝してインスタグラムでお金を稼ぐ方法についても説明します。また、「インスタグラムで認証される方法(英語)」ガイドをチェックして、誰もが切望する、価値ある認証バッジを取得してもいいでしょう。
インスタ投稿のベストアイデア20選
インスタは、ターゲットオーディエンスとの良好な関係性を構築して、彼らを顧客へと変えていくためのプラットフォームとして実に多くの可能性を提供してくれます。
そのため、カスタマージャーニーのさまざまな段階において、ユーザーの心に響く、エンゲージメントを高めるコンテンツを提供することが重要になります。例えば:
- インスピレーションあふれる引用文は、新しいユーザーにコメントを残したり、アカウントをフォローしたりするのに効果的
- 商品タグやスタンプは、購入しようとしているフォロワーをコンバージョンへと導くのに最適
- 舞台裏のシーンを紹介した動画は、リピート購入や上顧客からのサポートを推進
ここからは、投稿がエンゲージメントや売上などのソーシャルメディア目標にどう役立つかを考えながら、それぞれのアイデアを検証していきましょう。
1. 商品投稿を魅力的に演出する
高品質な商品画像や動画(英語)は、インスタに最も容易に投稿できて、ユーザーが期待するコンテンツの一つと言えるでしょう。商品に関連した投稿は、売上を誘引することに加えて、ブランドの宣伝となるのは言うまでもありません。
フィード用の商品撮影では、広告じみた写真を撮るのは避けましょう。商品を素敵に見せながら、オーディエンスが自ら商品を使う姿を思い描けるような状況を設定するのが理想的です。
さらに、情報量に富んだ、興味深い内容のキャプションを表示するのも効果的です。商品名だけでなく、流行りのインスタグラムハッシュタグをいくつか取り入れてもいいでしょう。
その一方で、投稿を商品を売り込むチャンスとして活用することもできます。その場合には、商品の機能や利点、そして際立つ特徴などを説明しましょう。
そんなインスタの特性をうまく利用している、アクセサリーブランドのClocks And Colours(英語)の投稿例を見てみましょう。
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この例のように、ブランド名を目にした時にオーディエンスに感じてもらいたい、ムード、デザイン性、つながり、感情などの「フィーリング」を重視した商品投稿を作成してみてください。
2. 商品タグで顧客をコンバージョンへ誘引する
インスタから商品を直接買うことを可能にしてくれる,インスタグラムタグとインスタグラムスタンプ。投稿やストーリーズで使える、大変ユニークなツールです。
例えばユーザーは商品タグをクリックすることで、商品名や価格などの詳細を知ることができます。タグを再度クリックすると、商品を実際に購入できるスクリーンへと誘導されます。
商品タグを使えば、ユーザーは携帯からでもより簡単で便利に商品を購入できるため、最終的なコンバージョンに至る可能性が高まります。セールや割引を提供している時に商品タグを使うこともおすすめです。
インスタは最近、ストーリーズで使える商品スタンプをリリースしました。ユーザーはスタンプをクリックして商品の詳細をチェックし、購入するかどうかを決めることができます。
3. 楽しいインスタ リールを作成する
一般的に、ソーシャルメディアで動画をフル活用しているブランドは限られています。特にインスタグラムではその傾向が強いようです。
ソーシャルメディアが台頭する昨今では、動画が重要な役割を果たしています。フィード画面に動画をより多く取り入れれば、他のアカウントと差別化することもできます。どんな種類の動画を作成するかは自分次第。商品動画をはじめ、ブランドストーリーを伝える動画、vlog、または質疑応答など、その種類は多岐にわたります。
15秒までの動画を作成できる、インスタグラムの拡張機能であるインスタグラムリール(英語)がリリースされてからは、動画がより重要な役目を担うようになりました。リールにはサウンドやエフェクトなどのユーザーの気を引く要素を追加することができ、それをフィードや「発見」タブを通してシェアすることができます。
4. フォロワーに舞台裏シーンを見せる
フォロワーから人気の高い舞台裏シーンのコンテンツ。それを見ることによって透明性が生まれ、ブランドの背景にいる「本当のあなた」を知ることができたと感じさせてくれるのです。ブランドの信頼性を築くと同時に、商品画像ばかりのフィード画面に新鮮な視点をもたらしてくれます。
舞台裏シーンを紹介するコンテンツは、商品画像ほど完成度が高くなくてもいいのが利点の一つ。そのため、多くのブランドはこのようなコンテンツをストーリーズ限定で配信しています。
ひときわ際立つ舞台裏シーンを作成するために、Shopifyの「インスタグラムのストーリーズに投稿すべきコンテンツ(英語)」も併せてチェックしてみてください。
5. ユーザー生成コンテンツを再投稿する
ユーザー生成コンテンツは、最も説得力があり、フォロワーが好んで見るインスタ コンテンツの一つです。コミュニティーと積極的にやりとりしているのがわかるため、良い印象を与えると同時に、より多くのユーザー生成コンテンツを入手することにつながります。
控えめながらも効果的にブランドを宣伝したい時には、ユーザー生成コンテンツをストーリーズに投稿するのがおすすめです。フィードに投稿するのであれば、細心の注意を払って、ブランドイメージと見合った内容を選びましょう。
アパレルブランドのAnatomie(英語)は、下のような投稿をたくさんシェアすることによって、プロフィールにユーザー生成コンテンツを上手に組み入れています。コンテンツの中では、Anatomieのアイテムを着た、世界各地にいるユーザーの姿を紹介しています。
ユーザー生成コンテンツのシェアを促す時には、見たい内容をユーザーに伝え、画像に添付するハッシュタグを提供しましょう。そのハッシュタグを検索して、プロフィールに再投稿したいコンテンツがあった場合には、作成者から使用許可を得るようにしてください。
6.従業員にスポットライトを当てる
インスタでは、従業員に焦点を当てた(または彼らによって作成された)コンテンツも大いに活用することができます。従業員のセルフィーや作業風景などの「チラ見せ」画像をシェアすることで、ブランドの人間らしい一面を見せることができます。そしてそのような投稿を見たユーザーはブランドと感情的につながり、ブランドのことをより一層信頼できるようになるでしょう。
ではインスピレーションを得るために、メキシコ発デザインブランドTributo(英語)の投稿例を見てみましょう。そこでは、最新プロジェクトを手がける作り手の様子を、インスタでシェアしています。
このような投稿は、ブランドをより身近に感じてもらえるだけでなく、機械で作ったものとは違い、商品を丁寧に手作りしている様子を伝えることができます。
7. キャンペーン:新商品やビジネスの記念日(マイルストーン)を発表する
インスタで興味深い画像を使って新商品を発表したり、ビジネスのアップデートをしたりするのは、シンプルながらとても効果的な方法です。
好きなブランドについては、誰もが「情報通」でありたいと願うもの。そのため、このような内容を投稿することで、ユーザーがシェアできるコンテンツが増え、より多くのユーザーにフォローを促せるようになります。
ポスターを販売するPop Chart Lab(英語)は、新しいプリントを定期的に展開して、インスタを通してオーディエンスに新しい情報を告知しています。
その他、受注1,000件目を記録した時や、ベビーが誕生した時など、ビジネスや個人的な記念日(マイルストーン)に関するコンテンツをシェアしてもいいでしょう。
8. インスタでコンテストや景品への応募を募る
短期間で多くのエンゲージメントを獲得し、ブランドの印象を高めたい場合には、コンテストや景品への応募を募る(英語)ことができます。
ブランドがコンテストを実施すると話題性が高まるため、確固たる社会的証明や、ユーザー生成コンテンツを得ることにつながります。
優れた結果を得るためには、一般的なユーザーが興味を持たなくても、ターゲットオーディエンスの関心を引く景品を提供するようにしましょう。ここで大切なのは、顧客になる可能性のあるユーザーとの関係性を築くために、彼らからのエンゲージメントを獲得することです。
上の投稿は、インテリアブランドのLEIF(英語)による、素敵な景品への応募を募った一例です(類似ブランドとの提携によるもの)。インスタグラムプロフィールのリンクから簡単に応募でき、キャプションの文頭には「GIVEAWAY(景品)」と明確に表示されているため、景品をもらえるコンテストであることがすぐにわかります。
なお、コンテストの実施方法については、「景品や口コミのコンテストでビジネスを成長させる方法(英語)」をご覧ください。
9. キャンペーン:季節感のある投稿でチャンスをつかむ
買い物客は皆、祝祭日などのイベント事が大好きです。それはクリスマスのような一大イベントでも、「犬の日」のようなマイナーなものでも構いません。
それをうまく生かすには、タイムリーで適切な内容の季節感のある投稿がおすすめです。主要なイベントに加えて、夏休みの旅行をはじめ、冬の天候、または流星群などについてのコンテンツを投稿してもいいでしょう。
下にあるプラダ(英語)の投稿では、季節感あるコンテンツが効果的に起用されているのが一目でわかります。ここでは、クリスマスに向けたポップアップストアが宣伝されています。
季節感のあるコンテンツを投稿する際には、適切なハッシュタグを必ず取り入れましょう。季節のハッシュタグを使う利点は、今が正に絶好のタイミングで、多くのユーザーが検索している内容であるという点にあります。投稿にはタイムリーなハッシュタグを巧みに取り入れて、優れた結果を導くようにしてください。
どんなハッシュタグを使えばいいかわからないという方のために、いくつか例を紹介しましょう。
例えば「アイスクリームの日」の投稿には、次のようなハッシュタグを使用することができます:
#nationalicecreamday(#ナショナルアイスクリームディ)#iscreamyouscreamweallscreamforicecream(#みんなで叫ぼうアイスクリーム)
#sweetstobeattheheat(#スイーツ大好き)
また、サンクスギビング(感謝祭)のお祝いには、次のようなハッシュタグがぴったりです:
#thanksgiving(#サンクスギビング)
#turkeyday(#ターキーを食べよう)
#fall(#秋)
#autumnweather(#秋の陽気)
#harvestseason(#収穫の季節)
#holidayseason(#ホリデーシーズン)
#almostblackfriday(#ブラックフライデー)など
10. フォロワーに友達をタグ付けするのを促す
「友達をタグ付け」してもらうアプローチは、コンテスト関連の投稿と併せて使われることがしばしばあります。もちろん単独で使うことも可能です。
これらの投稿は、商品やコンテンツを気にいると思う友達をコメント欄にタグ付けするよう、フォロワーに促すものです。この場合、インセンティブを提示することもできますが、必須ではありません。下の画像は、フットウェアブランドのMahabis(英語)による、コンテストを募った投稿の一例です。
この手法は社会的証明を得て、新しいユーザーを獲得することに効果を発揮します。ただし慎重に使用しないと、フォロワーを引き寄せるためのスパムだと思われてしまう恐れがあるので注意してください。ぜひクリエイティブな方法を編み出して、ユーザーに友達をタグ付けすることを促してみてください。
11. 引用文をシェアしてフォロワーにインスピレーションを与える
インスピレーションあふれる引用文は、誰もが愛するハッピーエンドの映画のようなもの。ネガティブな情報がはびこるオンラインの世界では、時にポジティブでやる気の起きるコンテンツを見たくなるのも頷けます。
このような投稿をすると、フォロワーとブランドの間にポジティブな関係性が生まれるため、プラスの効果をもたらします。
インスピレーションあふれる引用文を使う際に、心がけるべき点がいくつかあります。まず、上の「gypsy05」による投稿例のように、目を惹きつける画像を使うことが大切です。
画像には鮮やかな色やレイアウトを使いましょう。このような画像を素早く作成するために、Canva(英語)のようなツールを使ってもいいでしょう。なお、引用文の作者のクレジット表記を忘れずに添付してください。
12. 地域社会とのつながりをシェアする
地域社会との関わりを紹介したコンテンツを投稿することは、オーディエンスの信頼と忠誠を得る最も手早い方法の一つです。
商店ifyでは、オンラインのみで事業を営んでいるビジネスが多々あります(もちろんそうでないビジネスもたくさんあります)。そのため、「地域社会」はより広範囲な定義になるかもしれません。
特定の場所に拠点があるなら、そこの地域社会に焦点を当てることができます。
ヘルシーなスナックバーを販売するKutoa Barsは、地域社会への貢献をインスタにおけるブランド理念の核としています。世界各地の飢餓を減らすことに尽力している様子を紹介した投稿は、数多くのエンゲージメントを得ています。
これは驚くことでもないのです。フォロワーはブランドをサポートしているという自負だけでなく、おいしいスナックバーを買うことで誰かの役立っているという満足感を感じることができるのです。
13. キャンペーン:イベントを特集する
インスタは、イベントに携わっていることを伝えることができる格好の場所です。イベント前、イベント中、そしてイベント後のコンテンツを投稿して、話題性を生み出すことも可能です。投稿するのは、自ら開催しているイベントでも、招待されたものでも構いません。
例えば、SUPボードを取り扱うブランドのXterra boards(英語)は、ミッションビーチで開催されたレースへ参加したことや、イベントに携わった旨を記した下のような画像を投稿しました。このような投稿は、地域社会でよく知られていることや、コミュニティーと関わっていることを示すことができる優れた方法です。この投稿によって、Xterra boardsはターゲットオーディエンスとの関連性を高めると同時に、彼らからの信頼を得ることができたのです。
14. キャンペーン:インフルエンサーと提携する
ブランドに関する信頼性と注目を手早く集めたい場合には、インフルエンサーマーケティング(英語)が効果的です。
高級ライフスタイルブランドのChaos(英語)は、ブランドの信頼性を高めるためにインフルエンサーを起用しています。下の投稿では、4万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーを紹介し、彼女をタグ付けしています。
何十万人ものフォロワーがいる人気のインフルエンサーが必要なわけではありません。実際、Shopifyマーチャントの皆さんにより適しているのは、よりニッチなマイクロインフルエンサー(英語)やナノインフルエンサー(英語)と呼ばれる人たちでしょう。
彼らのフォロワー数は数万人程度かもしれませんが、オーディエンスから厚い信頼を得ている人たちです。小規模ビジネスと提携することにも意欲的なことが多く、提携する際には手頃な価格で合意に至ることができるでしょう。
15. キャンペーン:他ブランドとクロスプロモーションを実施する
他のマーチャントと実施するクロスプロモーションには、事前に打ち合わせしたものや、シャウトアウト形式のものがあります。正式に提携したものでも、メンションしただけのものでも、このような投稿は他のマーチャントと貴重な関係性を築くことができます。また、顧客に対しては、コミュニティーのために時間や労力を費やしていることを示すことができます。
ここでの「コミュニティー」とは、同じ業界でも、地域社会でも、それとはまったく異なるものでもいいでしょう。例えばヨガウェアを販売しているとしたら、ヨガマットを販売しているマーチャントとタッグを組む、といった感じです。
または、フットウェアブランドのGREATS(英語)のように地域に拠点がある場合には、近隣のカフェに声をかけて特別企画を展開し、クロスプロモーションを仕掛けることも可能です。このようなジェスチャーは小規模ビジネス同士の結束力を示すことができるので、遠方に住むオンライン顧客の心にも響くでしょう。
16. 質疑応答をする
フォロワーに価値をもたらすもう一つの手法に「質疑応答」があります。フォロワーの質問に答えると、より多くのフォローを得ることにつながります(質問に答えてもらえると思うと、その可能性はより高まります)。
質疑応答にはテキストベースの画像を使って、一つの投稿に質問と回答を一つずつ表示します。インスタグラムキャプションの文字制限は2,200文字なので、必要であれば投稿にはかなりの文字数を表示することができます。
また最近では、ストーリーズでオーディエンスに回答を求めて、その回答を画像や動画としてシェアできる「質問スタンプ」もリリースされました。
質問に答えるには、動画が非常に効率的なツールとなり得ます。撮影したものをシェアしても、ライブ配信したものを録画しておくこともできます。またインスタライブの配信をすればフォロワーがリアルタイムで質問できるため、かなりの反応が期待できます。
17. コメントやコンテンツを駆り立てる
上のセクションの一つでは、ユーザー生成コンテンツがいかに効果的であるかを説明しました。ここでは、そのようなコンテンツ作成を、ユーザーにどのように促すことができるのかを見ていきましょう。
特定のプラットフォームでより多くのユーザー生成コンテンツを入手するには、ユーザーにコンテンツのシェアを促す投稿をつくる必要があります。ただしユーザーに頼む前に、自らストーリーを共有して手本を示した方がいい場合もあります。逆に、質問をしてユーザーからコメントを求めればいいだけのケースもあります。
どちらにしても、ユーザーにはブランドのハッシュタグを付けた画像をアップロードする旨を伝えましょう。そうすることで、コンテンツをよりスムーズに見つけてシェアできるようになります。また、ユーザーには彼らのコンテンツがブランドのフィード上でシェアされるかもしれないことを伝えておきましょう。見返りこそないものの、多くのユーザーにとっては、自分のコンテンツがシェアされること自体が大きなインセンティブとなるのです。
インスタでこの手法を実践しているパウダードリンクブランドのDripDrop(英語)は、ユーザーに画像をアップロードして、自社商品を使ったレシピをシェアすることを促しています。
18. 動画のチュートリアルを提供する
動画のチュートリアルには、ターゲットオーディエンスがすぐに実行できる、価値ある情報を伝えるという明確な利点があります。
商品の使用方法やお手入れ方法、または設定方法を説明した、30秒ほどの簡易的な動画でさえ高い効果を発揮します。顧客もこのようなコンテンツを喜んで視聴するでしょう。簡単に使用できて価値をもたらす商品であることがわかれば、売上につながることもあるはずです。
クッキー型を販売するCheap Cookie Cutters(英語)はこの概念をよく理解しており、ユーザー生成コンテンツを含む動画のチュートリアルを活用して、商品のキャンペーン宣伝活動を行なっています。短時間の動画ではあるものの、同ブランドのクッキー型を使って実践できる、クッキーのデコレーションやアイシング方法を紹介しています。
19. カルーセル投稿でスワイプを促す
一つの投稿に、複数の画像や動画をアップロードできるカルーセル投稿。スクロールすることによって、異なるメディアのスライドを見ることができます。
カルーセル形式で投稿できる内容は実に多種多様です。その中には以下のような内容が含まれます:
- 一つの商品に関する複数の使用例
- 関連性のある複数商品の紹介、それぞれに商品タグを貼付
- イベント中に撮影された一連の画像
- 商品のステップごとのチュートリアル
下にあるSage Brush Coffee(英語)の投稿例では、3枚のスライドを使って、3種類の異なる「母の日のギフトパッケージ」を紹介しています。すべて関連しているものの異なる商品を紹介しているため、ユーザーがそれらを目にした時は、購入したいものが見つかる可能性が高まります。
20. ライブ配信をする
ライブ動画は、インスタ フォロワーとのエンゲージメントを高めてくれるもう一つの投稿形式です。信憑性があるライブ動画は、ユーザーがブランドとリアルタイムでやりとりすることを叶えます(ブランドがライブになるとフォロワーに通知が届きます)。
ブランドとしては質問に答えることをはじめ、舞台裏に関するコンテンツを紹介したり、新しい商品を特集したりすることができます。ライブ配信後は、録画した動画をストーリーズに投稿することも可能なので、確固たる社会的証明の付いた追加コンテンツとして使用することができます。
コミュニティーにライブ配信をする旨を知らせたら、ユーザーが見逃すことのないように、ストーリーズにカウントダウンタイマーを追加してもいいでしょう。ライブ配信を見るために、ユーザーは「インスタライブのプッシュ通知」を有効にする必要があります。プッシュ通知を有効にしていない人が多いので気をつけましょう。
ライブ動画で優れた結果をもたらすためには:
- フォロワーが視聴できるように事前に知らせておく
- ライブ配信を始める前にしっかりと計画を立てて予行練習をする
- オーディエンスがきちんと参加できるように、配信前は前置きの時間を設けて少なくとも30秒の余裕を与える
- 照明が良好で背景の雑音がほとんどない、もしくはまったくない場所を選ぶ
インスタのコンテンツカレンダーの作成方法
ここまでに紹介してきた投稿の種類の多さに、圧倒されている人もいるかもしれません。
でもインスタの投稿内容を多様化することこそが、ユーザーがより熱心に反応する、バランスの取れたプロフィールを維持する秘訣なのです。
ただ、このような一連の流れをすべて管理するのは難しいかもしれません。そのためにも、「ソーシャルメディアのコンテンツカレンダー」の作成をおすすめします。できれば、次のことを実践できるソーシャルメディア用のスケジューリングソフトウェアを使用しましょう:
- コンピュータからインスタに投稿する(メディアを作成、編集、管理しやすくなるため)
- 前もって投稿を予定する
- コンテンツのバックログを維持するために、メディアをアップロードしてすっきりと整理する
スケジューリングを始めるには、無料(ひと月あたり30投稿まで)の一体型スケジューリングツール、Later(英語)がおすすめです。Laterはコンテンツを簡単に動かせる「ドラッグ&ドロップ機能」も備えています。
このような機能によって、いつ何が投稿されるかを事前に計画することが可能になります。コンテンツの適切なプラニングに加えて、さまざまな種類の投稿を織り交ぜれば、最善の結果がもたらされるようになるでしょう。
なお、複数のソーシャルチャネルで一度にプレゼンスを構築しているなら、インスタ コンテンツの計画にはHootsuite(英語)を使用することをおすすめします。
ビジネスに貢献できるインスタを投稿しよう
まだどうしていいかわからず途方に暮れている人は、まずご自身の投稿を上記の投稿例と比べて、まだ使ったことのない投稿の種類があるか、あるならなぜ今まで使わなかったのかを自問してみてください。最終的には、多様なコンテンツを上手に組み合わせることが、最高のインスタ プロフィールを展開する鍵となります。そうすることで、いつも単調に聞こえたり、過度に宣伝口調になったりするのを防ぐことができるからです。
コンテンツを投稿する究極の理由は、インスタグラムのフォロワーを増やして(英語)、ブランドの認知度を高めること。ただし、露出を増やすためだけに、投稿に没頭することがないように気をつけてください。また、プラットフォームでブランドの一貫性を保つのは大切ですが、フォロワーの関心を維持するためにも、コンテンツの内容を多様化するよう心がけましょう。まずはバランスの取れたコンテンツカレンダーとたくさんのアイデアを準備して、いろいろな内容のコンテンツを投稿し始めてみませんか。
原文:Fran Saraco イラスト:ユージーナ・メロー 翻訳:クリンカース恵子
インスタグラムに投稿すべき内容:よくある質問
インスタに投稿をするベストタイミングとは?
インスタでビジネス関連の投稿をする際、すべきでないことは?
- ハッシュタグを過用また誤用しない
- Googleで検索した画像を投稿しない
- つまらないコンテンツや、同じコンテンツを繰り返し投稿しない
- 複数の画像を立て続けに投稿しない
- エンゲージメントを引き寄せるために、撤回できないコンテンツを投稿しない
- 他のインスタ ユーザーのコンテンツを盗用しない
- キャプションなしの投稿はしない
インスタのストーリーズには何を投稿すべき?
- 多岐にわたるコンテンツを投稿できる、多様性に富んだインスタのストーリーズ。そこでは、次のような内容をシェアすることができます:
- キャンペーン:商品やイベントなどの宣伝。
- エンゲージメントを得るコンテンツ:アンケートや質疑応答、質問ボックスなどを使って、コミュニティーの考えを収集。
- 舞台裏シーンのコンテンツ:ブランドのあらゆる側面をオーディエンスに紹介。完成度が高いコンテンツである必要はない。
フォロワーを増やすためには、インスタに何を投稿すればいいの?
- 商品画像
- 舞台裏シーンの画像
- インスタ リール
- ユーザー生成コンテンツ
- インスタにおけるコンテスト
- 動画チュートリアル
- インフルエンサー関連コンテンツ
- 商品発表
- インスピレーションあふれる引用文(英語)